2019年12月17日(火) 18:02 136
▲ユーザー質問から、2020年にやろうとしていることが明らかに!
今回のテーマは「ユーザー質問」。たくさんいただいた質問の中から、2つをピックアップします。1つ目は「日本語のなかで、好きなことわざや言葉はありますか?」という質問。
回答する中で、ミルコ騎手が2020年にやろうとしていることが明らかに。外国人ジョッキーの通年免許という扉を最初にこじ開けたミルコ騎手…次なる大きな野望とは!?
(取材・文=森カオル)
ミルコ コトワザって何!? わからない…(苦笑)。
──ですよね。では、日本語で好きな言葉はありますか?
ミルコ すぐには思いつかないけど…いっぱいあるね。面白い言葉、大好きな言葉…いっぱいある。でも、日本語はとっても難しい。
カタカナだけはちょっと読めるけど、書くのはまだ…。だから、1月からまた日本語の学校に行くつもりです。前にも行ってたんだけど、最近はちょっと時間がなくて。
──日本語学校に通っていたのは、通年免許の試験を受ける前ですか?
ミルコ そうですね、はい。それはもう、真面目に学校に通いました。受かってからも、ちょこっとだけど行ってたし。やっぱり話すだけじゃなくて、ひらがなもカタカナも読みたいし、書きたい。そのために、来年の1月からもう一度学校に行きたいと思ってます。
家が完成してだいぶ落ち着いたので、そろそろ自分のこともしたいですね。そうそう、富士山も見に行かなくちゃ! 今年はいろいろあって時間がなかった。急いでばかりで、いっつも忙しかったから。
──富士山はパワースポットですからね。
ミルコ ねぇ。そう聞きました。本当に行きたい。
ミルコ ん~、とりあえず、まだ引退したくないです(苦笑)。やり遂げたいことがいっぱいありすぎて! もっと頑張りたいし、もっと巧くなりたい。まだ勝ちたい競走がいっぱいあるから、もっともっと頑張らなくちゃ。
──そうですよね。以前、セカンドキャリアについてお話を伺ったときには、日本で調教師になる夢もある…とおっしゃっていました。
(※その時のインタビューがこちら 藤岡佑介騎手の連載「with佑」より)ミルコ そう! その夢があるからこそ、1月からまた日本語の学校に行きたいんです。日本で調教師になろうと思ったら、もっともっと勉強が必要ですね。
──正直、「日本で調教師に…」という発言は、リップサービスかと思っていました。
ミルコ いやいやいやいや、リップサービスじゃないよ! できれば日本で調教師になりたい、ホントに。でも、今のルールでは難しいから…。今はまだ夢に近いですね。ただ、勉強だけは今からしておきたい。
──外国人ジョッキーの通年免許という扉をこじ開けたように、ミルコ騎手ならJRA初の外国人調教師の夢も叶いそう。
ミルコ うん、そうなれたら最高ですね。ずーっと日本で暮らしたいし、日本でずーっと競馬のことに関わっていきたい。もちろん、ずっとジョッキーを続けられるのが一番だけど、年を取るにつれて、どうしてもチャンスは減っていくと思います。でも、調教師になれば、まだまだチャンスはある。
ジョッキーとして、日本のGIはもちろんですが、ブリーダーズCや凱旋門賞も勝ちたいし、そのために今もずっと頑張っている! もしそれが叶わなかったとしても、調教師になればその先にも夢の続きがあります。とにかく夢はいっぱいあるし、ターゲットもたくさん。そのためにも、僕は止まらないよ!
ミルコ・デムーロ
1979年1月11日、イタリア生まれ。弟のクリスチャン・デムーロはイタリアのジョッキー。1997年から4年連続でイタリアリーディング。1999年に初来日。2003年、ネオユニヴァースの皐月賞でJRAGI初制覇。続くダービーも制し、外国人ジョッキー初の東京優駿制覇。2015年3月1日付けでJRAジョッキーに。