2020年04月08日(水) 12:00 38
●アカイトリノムスメ(牝 美浦・国枝栄 父ディープインパクト、母アパパネ)
母アパパネは2010年の牝馬三冠馬で、翌年のヴィクトリアマイル(GI)では女傑ブエナビスタを破って優勝している。本馬はジナンボー(19年新潟記念-GIII・2着)、ラインベック(19年東京スポーツ杯2歳S-GIII・3着)の全妹。
「ディープインパクト×キングカメハメハ」はワグネリアンやデニムアンドルビーをはじめ多くの活躍馬が出ており、連対率31.8%、1走あたりの賞金額536万円と走っている(ディープインパクト産駒全体は24.2%、336万円)。母は筋肉質で大柄な馬体をしており、Kingmambo系の長所であるフィジカル面の強さを持っていた。小柄でやや非力なところもある父にいかにも合いそうなタイプだ。配合、馬体とも相性的には申し分ない。
本馬は牝馬に出たので、この血統につきまとう気性面の難しさが出ることが心配材料だが、それがなければ重賞級の活躍が望める。
●アスコルターレ(牡 栗東・西村真幸 父ドゥラメンテ、母アスコルティ)
母アスコルティは、タッチングスピーチ(15年ローズS-GII)、ムーヴザワールド(17年共同通信杯-GIII・3着)、サトノルークス(19年菊花賞-GI・2着)の半姉にあたる良血で、・・・
栗山求
68年生まれ。血統専門誌『週刊競馬通信』の編集長を務めたあと97年からフリー。現在は血統関係を中心に雑誌・ネットで執筆活動を展開中。 関連サイト:栗山求の血統BLOG