2020年07月01日(水) 18:02 118
▲JRA1200勝、ダービー3着、安田記念1着など好調の池添騎手(C)netkeiba.com
この春は、安田記念の勝利だけではなく、ダービーでも10番人気のヴェルトライゼンデで3着するなど、その高い技術を見せつけた池添騎手。
今回の『with佑』では、そのダービーのポイントを振り返りつつ、佑介騎手が「円熟味が増した」と羨望の眼差しを向ける池添騎手のメンタルにアプローチ。はたして池添騎手は、なぜ大舞台に強いのか……その秘密が垣間見えるエピソードが満載です!
(構成=不破由妃子)
※この対談は佑介騎手と池添騎手だけで、出来るだけ短時間で行いました。
佑介 この春の池添さんといえば、ダービーのヴェルトライゼンデ(10番人気3着)もさすがだなと思いました。「馬がよくなってる」って言っていたので、注目してたんですよ。
池添 状態は皐月賞より全然よくなっていたから、やっと力のあるところを見せられたなと思って。もちろん勝ちたかったし、負けた悔しさは消えへんけど、まぁよく頑張ってくれたなって思ってる。
佑介 ブラストワンピースのときもそうでしたけど、今回も結果的に勝った馬と道中でポジション争いをするシーンがありましたよね。ちゃんとターニングポイントになる位置にいるというか、勝てるポジションにいるイメージがあって。(福永)祐一さんも、「謙一とのポジション争いを凌げたから勝てた」って言ってましたよ。
池添 今年のダービーはね、すごく面白かったよ。めちゃくちゃ面白かった。久々に面白いGIレースに乗ったなぁ、競馬ってホントに楽しいなぁと思っているなかでの安田記念だったからね。なおさら気合いが入った感じで。
佑介 ご自分でもおっしゃってましたけど、正直、春先までは、あんまりリズムがよくなかったじゃないですか。だから、「この人はホントに大きいレースでリズムを戻してくるな」って、めっちゃ思いましたよ。
池添 春先はリズムが全然よくなかったし、移動制限の影響で、巡ってくるはずだった馬に乗れなくなったケースとかいっぱいあったから。でも、・・・
藤岡佑介
1986年3月17日、滋賀県生まれ。父・健一はJRAの調教師、弟・康太もJRAジョッキーという競馬一家。2004年にデビュー。同期は川田将雅、吉田隼人、津村明秀ら。同年に35勝を挙げJRA賞最多勝利新人騎手を獲得。2005年、アズマサンダースで京都牝馬Sを勝利し重賞初制覇。2013年の長期フランス遠征で、海外初勝利をマーク。2018年には、ケイアイノーテックでNHKマイルCに勝利。GI初制覇を飾った。