2020年09月20日(日) 18:03
現役時代は気性が激しい印象だったラニの素顔は…(撮影:山中博喜)
個性的な印象が強い芦毛馬について先月から当コラムでは特集を組み、今回はラニを徹底特集。2016年のアメリカ三冠参戦が記憶に新しい追い込み馬は、他馬を威嚇するなど激しすぎる気性からアメリカでは「Godzilla(ゴジラ)」とも呼ばれていました。ところが、管理する松永幹夫調教師は「本当に可愛いなぁと思っていました」と、競馬ファンの知られざる一面を感じていたとか。自分の本能に素直に生きてきたラニの素顔とは。
(取材・構成:大恵陽子)
※お忙しい中、電話取材にご対応いただき、この場を借りて感謝申し上げます。
――今回はラニの個性についてお伺いしたいのですが、改めて振り返ってみて、どんな馬でしたか?
松永幹夫調教師(松永師) 気性がすごく激しかったです。大人しい時はホント大人しいんですけど、いざ他の馬が近くに来たら、馬っ気を出して襲いそうな雰囲気を持っていましたね。
――アメリカ遠征時には現地メディアで「Godzilla(ゴジラ)」と例えられることもあったようですね。
松永師 ものすごく馬っ気が激しくて、日本から数十年ぶりにアメリカにケンタッキーダービーを目指して来たっていうのもあったから、すごく注目はされていたと思います。向こうの新聞とかにも、それこそ「ゴジラ」みたいな感じでラニのことを書かれていました。なにしろ、他の馬を威圧していましたから(苦笑)。
――アメリカ三冠参戦だけでなく、ドバイにも2度遠征をしました。新しい環境に順応できるタフさがあるのでしょうか。
松永師 環境の変化には問題ありませんでした。けど、アメリカの時は1頭でずっと遠征していたから、調教はちょっと苦労をしましたね。本当はポニーみたいな感じで、・・・
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