【京都大賞典予想】23秒台なら2000実績、25秒台なら2400実績 トニービンの血は勝ち味に遅い

2020年10月04日(日) 18:00 19

京都大賞典も最近は高速決着になることが多く、19年や17年や15年のように2分23秒台の決着になると、ドレッドノータスやスマートレイアーやラブリーデイなど2000あたりに良績のある馬が勝っている。いっぽう2分25秒台の決着になった18年や16年は、サトノダイヤモンド、キタサンブラック、レッドジェノヴァ、アドマイヤデウスと2400超の実績馬の争いに。トニービンの血を引く馬で勝ったのはラブリーデイだけで、ダンビュライト、アドマイヤデウス、シュヴァルグラン、カレンミロティックなど好走は多いのだが、京都外回りでは勝ち味の遅さはついて回ると言うべきだろう。(解説:望田潤)

キセキ

 母母ロンドンブリッジは桜花賞2着。ダイワエルシエーロやグレーターロンドンなどを産み繁殖としても優秀だ。体型や走りは父ルーラーシップ似で、強靭な後駆は母方のダンジグ譲り。実績どおり大箱向きの中距離馬で、大きなアクションで走るし気性的にも長距離で13秒台のラップを抜いて走るのは難しい。2000-2200[2-3-2-1]と中距離を平均ペースで走破するタイプだ。ここもまずはスタートと折り合い。

距離○ スピード◎ 底力◎ コース○

キングオブコージ

 オマール賞(仏G3・芝1600m)2着ハラジュクの半兄で、母ファイノメナは愛1000ギニー馬ナイタイムの全妹にあたる。ナイタイムは名馬ガイヤースやマンノウォーS(米G1・芝11F)のズコヴァを産み繁殖としても優秀。ヌレイエフ≒サドラーズウェルズの3/4同血クロスを持つのはサートゥルナーリアやパンサラッサと同じで、カナロア産駒でも距離が長くなるパターンだ。京都外回りの斬れも十分な配合。

距離○ スピード○ 底力◎ コース◎

グローリーヴェイズ

 3代母メジロラモーヌは牝馬三冠で、・・・

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望田潤

競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo

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