2020年10月30日(金) 18:02
▲昨年は北米最優秀見習騎手にも輝いた木村和士騎手が登場!(写真:本人提供)
今年はカナダで日本人騎手が大活躍。その立役者である日本人ジョッキーふたりにお話を伺うことが出来ました!
福元騎手に続き、今回登場するのは木村和士騎手です。カナダデビュー年から最優秀見習騎手賞を受賞。今年は初めてG1も勝利し、現時点ではリーディングでも上位に。
しかしカナダへ渡る背景には、JRA競馬学校を自主退学していた過去が。挫折から最優秀見習騎手に輝くまでにはどのような経緯があったのでしょうか。
(取材・文:赤見千尋)
※このインタビューは電話取材で行いました。
──木村騎手は日本最大の馬産地である北海道日高の浦河町出身なんだそうですね。
木村和士騎手(以下、木村) 父が育成牧場を経営していて、6歳くらいからポニーに乗っていました。小さい頃から漠然と馬の仕事に就きたいと思っていて、小学校4年生くらいで本気で騎手になりたいと考えていました。
──東京競馬場で行われたジョッキーベイビーズにも出場されたと伺いました。中学3年生の時に一発でJRA競馬学校に合格し、騎手への道に一直線という感じに見えますが、ご自身ではいかがでしたか?
木村 第3回、第4回のジョッキーベイビーズに出場させていただいて、それまでちょくちょくポニー競馬では走らせてもらっていたんですけど、東京競馬場で走れるというのはジョッキー以外にないですから、すごく嬉しかったですし、騎手になりたいという気持ちが明確になっていきました。
両親は騎手になって欲しいというわけでもなくて、「好きなことをしなさい」と言ってくれていましたが、競馬学校に合格した時にはすごく喜んでくれて。なかなか合格出来ないと言われていますが、自分としては絶対に騎手になると思っていましたから、受かって当たり前みたいに思っていました。今考えるとすごく強気ですよね。
▲小さい頃からポニーに乗っていた木村騎手(写真一番右、写真:本人提供)
──せっかく合格した競馬学校でしたが、2年後の秋に自主退学となりました。相当葛藤があったのではないでしょうか?
木村 そうですね。正直に言えば・・・
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