2020年11月23日(月) 18:00
京都芝内1200で毎年行われる重賞だが、今年は阪神芝内1200での施行。このコースでの重賞といえば秋のセントウルSだが、良で時計の速い決着になったときは、ストームキャットをもつ馬(アクティブミノル、ファンタジスト、ラインミーティア、ネロ)とキングマンボをもつ馬(ビッグアーサー、アクティブミノル、ファンタジスト)の好走が目立つ。取り上げた馬では父ロードカナロアのカレンモエとロードアクアがストームキャットとキングマンボを、レッドアンシェルがストームキャットをもつ。(解説:望田潤)
カレンモエ
スプリングソングやカレンカカの姪。母カレンチャンは高松宮記念とスプリンターズSに勝ち、12年スプリンターズSはロードカナロアの2着だった。そのライバル同士の配合で、カナロア産駒は母系にフレンチデピュティ〜クロフネの血が入るとパワーに振れて短距離とダートに振れるので、狙いどおりのパワースプリンターに出た。前走の完勝をみてのとおり、平坦より急坂で更にパワー発揮の印象。
距離◎ スピード○ 底力◎ コース◎
タイセイアベニール
牝祖スカーレットローズはスカーレットブーケ(ダイワメジャーやダイワスカーレットなどの母)の全姉にあたり、ここからヴァーミリアン、サカラート、ソリタリーキング、キングスエンブレム、ダノンリバティなどが出ている。グリーンデザートとロベルトのパワーで走るスプリンターで、5歳を迎えての充実には目をみはるものがあるが、重賞だとなかなか前も止まってくれないので…。
距離○ スピード○ 底力○ コース◎
プリモシーン
香港マイルのラッキーオーナーズの近親で、母モシーンはマイル〜中距離の豪G1を勝ちまくった。母父ファストネットロックはデインヒル直仔でメラグラーナやフィアーノロマーノの父。この影響も強いマイラーっぽい体型で、・・・
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望田潤
競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo
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