2020年12月08日(火) 18:02 84
▲「もう一度GIの舞台で輝きたい!」吉田隼人騎手の反撃開始 (撮影:下野雄規)
今週末の阪神JFは、ソダシによる「白毛馬のGI初制覇」が懸かるとあって、俄然注目を集めています。鞍上の吉田隼人騎手は2015年の有馬記念を制しているグランプリジョッキー。それ以降GIからは遠ざかり、もがく日々を送っていました。
しかし、今年の吉田隼人騎手はひと味違います。現在、自身最多となる重賞5勝のほか、キャリアハイと並ぶ81勝に到達。そして、関東リーディングも虎視眈々と狙っています。「もう一度GIの舞台で輝きたい!」、吉田隼人騎手の反撃開始。
(取材・文=不破由妃子)
──栗東に拠点を移して約2年。今年は自身最多となる重賞5勝のほか、勝ち星も関東リーディング2位につける75勝(取材後、12月5日、6日で6勝をマークし、キャリアハイと並ぶ81勝に到達)と充実していますが、ご自身ではどう評価されていますか?
吉田隼 夏以降、重賞をたくさん勝たせていただきましたが、今考えれば、アドマイヤジャスタで函館記念を勝って、そこからすべてがつながっているように思います。そのあとレッドアネモスでクイーンSを勝って、ソダシで札幌2歳SとアルテミスSを勝って…。函館記念がなかったら、今の状況にはなっていないんじゃないですかね。
フィアーノロマーノで京阪杯を勝てたのも、そういう流れがあったからかなと思いました。ソダシをはじめ、頑張ってくれた馬たちのおかげですね。
──京阪杯の勝利ジョッキーインタビューで「毎月重賞を勝ってますね」と振られて、「できすぎです」と答えていらっしゃいましたね。
吉田隼 だって、こんなに勝ったことないですもん(笑)。それ以前に、あのとき言われなかったら、毎月重賞を勝っていることにも気づきませんでした。
──そうなんですね(笑)。ちょうど2年前にお話を伺ったときは(藤岡佑介騎手の連載「with佑」の同期対談)、隼人騎手、なんだか元気がなくて。老婆心ながら心配していたんですが、今日お話を伺っていると充実ぶりがひしひしと伝わってくるので、ちょっと安心しました。▲2018年の年末に実施した川田騎手、藤岡佑騎手との同期対談 (C)netkeiba.com
吉田隼 あのときは栗東に来たばかりで、エージェントもいなくて。どうしたらいいのかわからなくて、ものすごくヘコんでいた時期でした。僕、あのときと比べて変わりましたよね?・・・
netkeiba特派員
有名予想家・ライターによるGIスペシャルコラムや、有力馬密着レポート、1週前からの調教レポートなど、GIレースの攻略情報をどこよりも詳しく、より濃密にお届けします。公開はプレミアムサービス限定となります。