2020年12月20日(日) 18:00 19
18年はタイムフライヤー(母父ブライアンズタイム)とジャンダルム(父の母父リアファン)、ロベルトの血を引く馬のワンツーで、3着はステイゴールド産駒ステイフーリッシュだった。19年はドリームジャーニー産駒ヴェルトライゼンデが2着だから、冬場の中山内2000らしくロベルトとステイゴールドの血が強いレースといえる。とはいうものの、そこは2000の2歳チャンピオン決定戦。ここ2年はコントレイルとサートゥルナーリアが文字どおり素質でねじ伏せている。(解説:望田潤)
アオイショー
サバイバルポケットの甥で、牝祖フラワーパークは最優秀短距離馬でヴァンセンヌの母。ロードカナロア×シンボリクリスエスはレッドガランやダノンスプレンダーと同じ。母母父がダンスインザダークだからレッドガランとは7/8同血の間柄になり、牡なら距離がもつ配合といえる。カナロア産駒らしいしなやかさのある中距離馬で、良ならもっと鋭い脚を使えそうだ。馬群を嫌がる面はあるかもしれない。
距離○ スピード◎ 底力◎ コース○
アドマイヤザーゲ
ロジユニヴァースの半弟で、ノーザンリバーやランフォルセの甥で、ディアドラのイトコ。母父ケープクロスはグリーンデザート直仔の名種牡馬でペイシャフェリシタやカリビアンゴールドの母父。そこにドゥラメンテでミスプロとヌレイエフとヘイローのクロスとなった。ドゥラ産駒らしいしなやかな身のこなしで、黄菊賞は5頭立てのヨーイドンを直線の爆発力だけで差し切り。中山より東京向きではあるか。
距離◎ スピード○ 底力○ コース○
オーソクレース
クリソベリルやリアファルの甥で、母マリアライトは宝塚記念とエリザベス女王杯勝ち。エピファネイア×ディープインパクトはアリストテレスやムジカと同じで、・・・
望田潤
競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo