2021年04月25日(日) 18:00 72
春天はプリンスリーギフトで下るレースなのだと毎年書いているように、フィエールマン、レインボーライン、キタサンブラック、ゴールドシップ、フェノーメノと、勝つのはプリンスリーギフトの血を引く馬ばかり。しかも昨年はスティッフェリオ、一昨年はパフォーマプロミスと、プリンスリーギフトの血を引く馬がヒモ穴にもなっている。いっぽうミッキースワロー、シュヴァルグラン、カレンミロティック、フェイムゲーム、ウインバリアシオンと、トニービンもちはスタミナで好走するものの惜敗の連続。京都外回りを上手に下る前輪駆動のプリンスリーギフトの血が、後輪駆動でスタミナに富むトニービンの血を叩き合いで降してきたのが近年の春天の歴史だ。ただし今年は阪神での開催で、しかも2周目は内回りコース。ついにプリンスリーギフト天下に終止符が打たれることになるのか。(解説:望田潤)
アリストテレス
ヴィクトリーやリンカーンの甥で、アドミラブルやエスポワールのイトコで、フサイチコンコルドやアンライバルドなども出るバレークイーンの牝系。エピファネイア×ディープインパクトはオーソクレースやムジカと同じで、サンデーサイレンスとサドラーズウェルズのクロスも同じ。晩成の中長距離血統で、菊花賞2着も含めリンカーンに近いイメージに完成してきたが、阪神大賞典で馬群の中で力んでいたのはエピファ産駒らしい。菊のように運べれば。
距離◎ スピード○ 底力◎ コース◎
オーソリティ
エピファネイア、リオンディーズ、サートゥルナーリアの甥で、・・・
望田潤
競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo