2022年01月25日(火) 12:00 48
シルクロードSのハンデが発表され、57.5キロと「0.5」の端数があるハンデの馬が3頭ということになった。
0.5のつくハンデは本来課したいハンデより0.5キロ軽いというニュアンスのものが多くその意味ではお得感があるのだが、買えるパターンと買えないパターンがある。これは重めのハンデ全般に言えることでもあるが、近走内容がそれなりで勢いを維持している馬なら買い、昔の実績が持ちハンデに影響している一方で近走が冴えない馬は消し、である。
この「最近どうか」ということをデータに落とし込むのは難しい。前走人気や前走着順・着差で整理すると、前走のクラス・グレードを調整しなければならないからである。
そこで「その当時の雰囲気」を示す指標として、筆者はよく単勝オッズ別成績を使う。「みんなの意見は案外正しい」ではないが、ファンの支持というのは長期的には妥当な線を突いているからだ。人気には、実績や近走、状態などがすべて反映されてくる。
2012年以降に・・・
須田鷹雄
1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。