2023年04月18日(火) 12:00
フローラSというと枠順別成績の話と前走1勝クラスの話ばかり毎年書いてきたが、今年はちょうどよい状況なので別な話を書きたい。このレースで最も重要なファクターは枠順なので、来年はまた枠順の話をしているかもしれないが……
今年ならではのテーマというのは、前走オープン組の扱いについてである。登録を見て、前走オープン組が少ないのに気付いたことがきっかけだ。今年登録している前走オープン組は3頭のみ。これはグレード制導入以降の最少である。これまでは2002年と2010年にあった4頭というのが最少だった。ちなみに最多は1990年で、実に13頭の前走オープン組が出走していた。
過去10年に限ると、前走オープン組は66頭出走して[3-6-5-52]という成績だった。これを前走距離別に見ると、前走1600m組が[2-3-1-26]で1800m組が[1-3-4-18]。他の距離から来た馬は8頭いて1頭も馬券には絡んでいない。
これだけだと「複勝率では前走1800m組のほうが優位だな〜」くらいの話だが、前走着順を絡めるとさらに見えてくるものがある。・・・
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須田鷹雄
1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。
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