2023年05月02日(火) 18:02
▲ダービーを見据えて、皐月賞を振り返ります! (撮影:桂伸也)
ショウナンバシットとのコンビで皐月賞5着と入着を果たしたミルコ騎手。調教で跨ったときから「信じていた」という相棒とともに見せ場たっぷりとなったレースを振り返ります。
「ホントに夢を見ました」という一方で自身の反省点も忘れないミルコ騎手が、ほかの3歳牡馬を含めて次戦ダービーに向けて抱いている思いとは?
(取材・構成=森カオル)
──皐月賞は、ショウナンバシットで5着(12番人気)。直線は見せ場十分でしたね。
ミルコ いやぁ、ホントに夢を見ました。僕ね、調教に乗ったときから、あの馬を信じてた。
──皐月賞の1週前追い切りですね。同厩舎のフリームファクシ(皐月賞9着)との併せ馬で。どういう感触を得たのですか?
ミルコ 須貝先生は、「相手のフリームファクシは動くよ」って教えてくれたんだけど、バシットも負けないくらいの勢いで併せにいったから、「これはいい!」と思って、皐月賞がすごく楽しみになった。ただ、返し馬は馬場が…。重馬場でも走るのは知っていたけど、この馬場は合わないかなぁって、ちょっと心配してました。
▲当日は、天候は晴れながらも重馬場(ユーザー提供:sapphireさん)
──最初のコーナーは、後方の内。あのポジショニングは狙ったもの?
ミルコ 馬のリズムを大事にした結果です。先生も「ゆっくり」って教えてくれたし、それまでのレースも全部見ていたけど、けっこういつもゆっくり行ってましたね。スタートはサーっと出てくれたけど、あのレースは行きたい馬が多かったし、あの馬場を思うと速いかなって。
──結果的に、1000m通過は58秒5ですからね。
ミルコ そこまでとは思わなかったけど、中山2000mのあの馬場を思えば、めちゃめちゃ速いね。まぁそう思って控えたわけではないんだけど、最初から力を使いたくないので、とにかく馬のリズムを大事にしました。でも、やっぱりちょっと…。ああすればよかった、こうすればよかったと思うところがある。・・・
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ミルコ・デムーロ
1979年1月11日、イタリア生まれ。弟のクリスチャン・デムーロはイタリアのジョッキー。1997年から4年連続でイタリアリーディング。1999年に初来日。2003年、ネオユニヴァースの皐月賞でJRAGI初制覇。続くダービーも制し、外国人ジョッキー初の東京優駿制覇。2015年3月1日付けでJRAジョッキーに。
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