2023年07月07日(金) 18:00
函館のマリーンS(ダート1700m)は、6月25日の大沼S(ダート1700m)の上位3頭の再対決になった。大沼S(稍重)は別定重量戦で、
1着ペプチドナイル(57) 1分43秒1 2着セキフウ(59) 3馬身 1分43秒6 3着メイショウユズルハ(57)クビ 1分43秒7
だった。それが今回はハンデ戦に変わり、1着馬は0.5キロ増。2着馬は1.5キロ減となり同じ「57.5キロ」。3着馬は2キロ減の「55キロ」になった。
また、前走の上位1着、2着のジョッキーは、前者は(富田→藤岡佑)、後者は(藤岡佑→ルメール)にチェンジする。当時の約3馬身は逆転するか。どの馬がもっとも有利か。
途中で伏兵馬に絡まれながらも(前半1000m通過60秒4)、これを振り切って3馬身差で勝ったペプチドナイル(父キングカメハメハ)は完勝だった。だが、2着セキフウ(父ヘニーヒューズ)と2キロの負担重量差が今回は同斤量になる。
セキフウは小回りコースの4コーナーで外に振られるロスがありながら、上がり36秒0は勝ち馬のそれを0秒7上回っている。鞍上はC.ルメール。逆転して不思議ない。
ただ、セキフウが人気互角になるなら、ペプチドナイルの先行力重視だろう。ペプチドナイルはダート1700-1800mは3戦3勝。崩れていない。上位の2頭はほとんど互角の好勝負と思える。
怖いのは、前走から2キロ減のメイショウユズルハ(父ディスクリートキャット)。めったに凡走しないタイプで、前回は珍しく流れに乗って先行できた。上位だった2頭と異なり、テン乗りの乗り替わりでもない。オープンで連続して好走しながら2キロ減は魅力だ。カギは人気とのバランスだが、メイショウユズルハの逆転に期待したい。
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。
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