2023年07月09日(日) 18:00
近5年の馬連平均配当が30,676円、毎年波乱のハンデ戦。1人気[1-1-0-3]、2人気[1-0-0-4]。トップハンデは人気[1-1-1-2]で着順[0-1-0-4]。過去5年において4人気以下で馬券に絡んだ馬は10頭いるが、うちハヤヤッコ、スカーフェイス、アイスバブル、バイオスパーク、ドゥオーモ、マイネルファンロン、エアアンセム、エテルナミノルの8頭がロベルトの血を引いている。取り上げたなかではアルナシーム、ハヤヤッコ、レインフロムヘヴン、ローシャムパークがロベルトの血を引くが、人気のないほうから買ったほうがいいかもですね(笑)。(解説:望田潤)
アルナシーム
シャフリヤール、アルアイン、ダノンマジェスティ、ヒメノカリスの甥で、母母ドバイマジェスティはBCフィリー&メアスプリント(米G1・ダ7F)勝ち。父モーリスはマイル〜2000の大レースを勝ちまくった名馬でジャックドールやピクシーナイトを輩出。モーリス×ディープインパクトはジェラルディーナ、ルークズネスト、ディヴィーナなどと同じ。全4勝が1600〜1800で、前走をみても1800がベスト距離という印象も。スローの前残りに持ち込みたい。
距離○ スピード◎ 底力○ コース◎
キングオブドラゴン
母ベガスナイトはJRA3勝(芝・ダ1200とダ1600)で、産駒にアメリカズカップ、オメガインベガス、コレペティトールなど。母母ワーズオブウォーはホーソーンダービー(米G3・芝9F)2着で、ここからデルマーオークス(米G1・芝9F)のノーマターホワットや欧2歳女王レインボウヴューが出る。父ハーツクライはサンデー系の大種牡馬で今春22歳で死亡。母がマイラーなのでしぶとい先行脚質に出たのは順当で、小回り2000は少し忙しそうだが、日経新春杯のように前残りを。
距離○ スピード○ 底力◎ コース○
ハヤヤッコ
ピオノノの全兄でユキチャンの甥。イトコのソダシやママコチャとは父(母父)キングカメハメハ、母父(父)クロフネ、そして母母シラユキヒメが共通するので極めて近い関係だ。メイケイエールやダノンハーロックなども近親で、このシラユキヒメからは白毛が出ることでも有名。昨年の函館記念は7人気1着と激走したが、夏場に良績があるのと馬場が渋ったのもよかったか。今年はハンデを背負わされそうだし、連覇を狙うには雨が欲しいところではある。
距離◎ スピード○ 底力○ コース◎・・・
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望田潤
競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo
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