2023年08月27日(日) 18:00 11
2歳夏の芝1200重賞だが、ナムラクレア(後に桜花賞3着)、メイケイエール(チューリップ賞勝ち)、ファンタジスト(京王杯2歳S勝ち)、少し前ではレーヌミノル(桜花賞)など、後に1400~1600で活躍するような馬もよく勝っている。マイラーとしての将来性も一考したい。22年はグレーターロンドン産駒ロンドンプランが、21年と20年はミッキーアイル産駒のナムラクレアとメイケイエールが勝ち、ここ3年はディープインパクト系が3連勝中。また近5年ではロードカナロア産駒が[1-0-2-1]で複勝ベタ買いで回収値282円と複穴になっている。前走未勝利勝ちは近5年[0-1-0-12]と不振。(解説:望田潤)
アスクワンタイム
ファンタジストやボンボヤージの全弟で、コロラトゥーレの半弟で、ブリリアントアスクの甥。牝祖ディアーミミの孫にBCジュヴェナイルのミッドシップマンがいる。ロードカナロア×ディープインパクトはレッドモンレーヴやジュビリーヘッドなどと同じ。本馬は母母父デインヒルの影響が強い後躯で、ボンボヤージよりはファンタジストに近いタイプか。坂コースの1400がベストコースだろう。芝1200であまり高速決着になるとどうかで、馬場が渋ってほしい。
距離○ スピード○ 底力◎ コース○
キャンシーエンゼル
ボールドヴェンチャーS(米G3・ダ6.5F)2着ラッキーカーリンやニュージーランドT3着デルタバローズのイトコで、母母プレイバラッドはラカニャーダS(米G2・ダ8.5F)2着。母父スカイメサはホープフルS(米G1・ダ7F)に勝ったエーピーインディ系。父バゴは凱旋門賞馬でクロノジェネシスやステラヴェローチェなどを輩出。バゴはブラッシンググルーム系なので牝駒は勝気なスプリンターも出るが、本馬もそんなタイプに見える。最終週の時計がかかる馬場も合うだろう。
距離◎ スピード○ 底力◎ コース○
ドナヴィーナス
母スパイチャクラはJRA3勝(全て芝1200)。・・・
望田潤
競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo