2023年10月17日(火) 18:01 93
▲先週除外のガンバルフトシは今週デビューに(撮影:桂伸也)
先週は、ガンバルフトシのデビューを楽しみにしていた太ファンも多かったはずですが、まさかの除外に…。小牧騎手もさぞかしガックリきているのかと思いきや、「ピリッとしてきたから、却ってよかったかも」とのことで、今週の京都ダ1200mで仕切り直しとなりました。そのほか、ワンダーブレット、グレアミラージュのレース回顧にヤルキゲンキフトシの入厩と、盛りだくさんの内容でお届けする『太論』。ユーザー質問では、悔しくて苦い思い出話も!
(取材・文=不破由妃子)
──先週は、約半年ぶりにワンダーブレットが復帰(12着)。プラス30キロはちょっと驚きました。
小牧 まだ太いとは思っていたけど、それにしても太かったね。いくら大きくなってる言うても、新潟に輸送してプラス30キロということは、大概重かったんやろうね。さすがに馬もしんどそうやった。本来ならば、あんなにバタバタになる馬じゃないからね。あれだけ乗り込んでいたのになぁ。
──見た目にも太かった?
小牧 太いというより、なんか幅が出た感じがした。それ自体はいいことなんやけどね。とりあえず、叩きつつや。使いつつ絞れていくなかで(優先出走権が取れる)5着以内に入れれば、計画的に使っていけるからね。
──ワンダーブレットにとって、1枠1番という枠順も歓迎ではなかったのでは?
小牧 うん、怖がってた。インに入ったら進んでいかんもんね。土曜日のグレアミラージュは、気の難しさが相変わらずで…。3コーナーでは外に張って危なかったですわ。スタートも出て行かんし、ちょっと気の悪さが出てしまっている感じ。上位にこられる力はあるんやけど、なかなか真面目に走ってくれんから、どうにも難しいわ。
──そしてもう1頭、ガンバルフトシもまさかの除外で。
小牧 ねぇ。最初は12頭しか登録していなかったのに、いつの間にか一気に増えて21頭になってた。でもまぁ今週は入るでしょう。
──日曜の京都4Rですね。
小牧 うん。ダート1200mです。でもね、先週除外になって却ってよかったかも。今日乗ったんやけど、馬がすごくよくなっていたから。なんかだいぶ変わってきて、ピリッとしてきたわ。
──結果オーライとなればいいですね。
小牧 そうなってくれたら一番いいけどね。フチサンメルチャンも土曜日の最終に行くつもり。2頭とも明日追い切るよ。そういえば、ヤルキゲンキフトシ、厩舎に入ってきたよ。
──ついに!
小牧 けっこう大きな馬でね。助手さんいわく・・・
小牧太
1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。2024年には再度園田競馬へ復帰し、活躍中。史上初の挑戦を続ける。