2023年12月22日(金) 19:00 66
有馬記念のレースの個性は、東京芝2400mで要求される主流スピードが削がれやすいこと。
東京芝2400mは400mで割れる根幹距離。直線スピードを発揮しやすい長い直線と起伏の少ないコース形態で行われます。
一方、有馬記念が行われる中山芝2500mは400mで割れない非根幹距離。高低差もあり、直線も短く、タフな路盤になることも多いです。タフな馬場になるほど、東京芝2400mで発揮できる主流スピードとは相反する馬力が問われるため、大幅に減速する馬も増えます。よって、東京芝2400mと中山芝2500mでは能力の設計図である血統の傾向が大きく異なることが多いです。
と、この現象を枕詞のように書く作業も20年以上。当コラムの風物詩とすらなりました。新刊「Mの法則×血統ビーム」でも、根幹距離と非根幹距離と血統の関係については詳しく書いていますので、もうひとつ深く踏み込みたい方はそちらもご参照ください。・・・