2024年04月29日(月) 18:00 20
競馬専門紙「馬サブロー」が誇るパドックの達人・加藤剛史トラックマンにNHKマイルカップ出走予定馬の中から14頭の馬体診断を行っていただきました。
(デイリースポーツ 馬サブロー・加藤剛史)
アスコリピチェーノ
美浦・黒岩陽一 牝3
▲4月25日撮影(c)netkeiba
2歳時と比べると上腕や首の厚みを増し、かなり短距離色が強くなってきたイメージ。桜花賞当時と同様に軸のブレがないしっかりとした立ち姿で芯の強さを感じ取れる。ひとつ気になる部分は、前走よりも皮膚を厚く見せて体のラインに締まりがない点。前走の10キロ増は全く問題なくても、さらなる馬体増はチェックポイントとなりそう。
エコロブルーム
美浦・加藤征弘 牡3
▲4月25日撮影(c)netkeiba
2000mが得意な全兄スパイダーゴールドとはタイプが全く違う。詰まった背中で筋肉質。大きな腹袋を抱えているので緩く見せがちではあるが、皮膚が透きとおりアバラをうっすらと見せて筋肉のメリハリも十分。前走と同じくらいの仕上がりと映る。重厚で馬力のあるダイワメジャー産駒。ある程度時計を要する雨馬場のほうが良さがでそうだ。
シュトラウス
美浦・武井亮 牡3
▲4月25日撮影(c)netkeiba
四白黒鹿毛で飾っておきたくなるような綺麗な馬体。筋肉のボリュームも世代トップレベルの迫力がある。前進気勢の強すぎる点が課題だが、抑えることを覚えさせたファルコンSと中間のケイコで折り合えている姿。普段の運動でも馬の後ろでゆっくりと歩かせて、少しずつでも実になっていることは確かだ。馬体、精神面でもギリギリと映った朝日杯FS当時よりも余裕のある表情と仕上げには好感。
ボンドガール
美浦・手塚貴久 牝3
▲4月25日撮影(c)netkeiba
年明け初戦は桜花賞を除外されてニュージーランドTに出走。当時は筋肉の張りがなく本調子にはない姿と映ったが、しぶとく2着を確保して改めて能力の高さを示した。肌の質感や整ったトップライン、柔軟性を感じとれる背中と明らかに前走を上回る態勢。牝馬としてはかなり筋肉質で運動神経も抜群。持ち前のスピードを生かしたレースでの好戦を期待したい。
ゴンバデカーブース
美浦・堀宣行 牡3
▲4月26日撮影(c)netkeiba
ホープフルSを出走取り消し、10月のサウジアラビアRC以来7か月ぶりの1戦。重たさを感じさせた1週前の調教内容。体重はいくらか増えていそうだが、やはり腹のラインに締まりがなくトモのボリュームは前走時よりも見劣る感じがある。堀厩舎の強弱付けた調整でうまく仕上げは進むのだろうが、急ピッチの乗り込みでイライラした面がでてこないことが理想。
アレンジャー
栗東・昆貢 牡3
▲4月25日撮影(c)netkeiba
今回が10戦目。詰まったローテーションでも活力のある表情で、柔らかみがある筋肉のハリ。丸みのある馬体で依然好調を維持できている。腰の位置や胴体のバランスからは短い距離が合っているので、アーリントンCの2着はロスのない競馬ができたことに尽きるだろう。東京のマイルでどこまで頑張れるか。
イフェイオン
栗東・杉山佳明 牝3
▲4月25日撮影(c)netkeiba
桜花賞が11着。うるさい面があったとはいえ、・・・
netkeiba取材班
相馬の達人たちが重賞レースに出走する有力馬の馬体を診断します。