2024年05月14日(火) 18:01 161
▲園田移籍がかかる騎手免許試験を終えたいまの手応えは…(撮影:大薮喬介)
先週の土曜日、小牧騎手の未来を決める地方競馬の騎手免許試験が実施されました。万全を期して、十三に前乗りして試験に備えた小牧騎手。はたしてその出来栄えは!?
今回の『太論』では、「緊張した…」と振り返る試験の様子と、かしわ記念でGI初制覇を成し遂げた川須騎手について語ってくれました。
(取材・構成=不破由妃子)
──先週の土曜日、ついに地方騎手免許試験が終わりました。
小牧 うん。なんかホッとしたわ。
──試験の出来栄えも気になるところですが、それ以上に心配していたのが、十三に前乗りするとおっしゃっていた前日の夜。まさか飲みに行ったりしていませんよね⁉
小牧 行ってないよ(笑)。予定通り前乗りして、いつも通り早く寝ました。朝方4時くらいに起きて、お風呂に入ったあと、1時間くらい散歩してね。で、ホテルに戻って最後の勉強や。それから園田に向かって、9時7分に試験が始まって。
──ひとりで試験を受けたんですか?
小牧 いや、新規の騎手試験の受験者は僕ひとりやったけど、調教師と調教補佐の受験者も同じ部屋やった。
──緊張しました?
小牧 ん~、まぁ緊張したね。試験前、みんなに「とりあえず、名前だけはしっかり書いておきなさいよ」って言われたんやけど、答案用紙に名前を書く欄がなくて。
──え? どういうことですか?
小牧 今の試験てね、机の上に受験番号が書いてあるシールが貼ってあって、答案用紙にもその受験番号が書いてあんねん。だから、名前を書く必要がない。でも、「名前だけはしっかり書いておけ」ってしつこく言われたもんやから、・・・
小牧太
1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。2024年には再度園田競馬へ復帰し、活躍中。史上初の挑戦を続ける。