2024年08月11日(日) 18:00
毎年GI馬が数頭出てくる夏の大一番。20年はノームコア(2人気1着)とペルシアンナイト(6人気2着)、ハービンジャー産駒のワンツーだった。21年もペルシアンナイトが8人気3着で、19年はブラストワンピースが3人気1着、18年はモズカッチャンが4人気3着と、最近はハービンジャー産駒の好走が目立つ(23年と22年は出走なし)。また近5年の勝ち馬はいずれもロベルトの血を引いてもいる。前後半1000mで前半が速い前傾ラップではプログノーシス、ジャックドール、ブラストワンピースと2000m超に実績がある牡馬が勝ち、後半が速い後傾ラップだとソダシにノームコアとマイルに良績ある牝馬が勝つ、というのが最近の様相。
(解説:望田潤)
ジオグリフ
アルビージャの半弟でアンデスクイーンのイトコで、母アロマティコは秋華賞とエリザベス女王杯で3着。牝祖アンデスレディーの子孫にはインティライミやアルバートなど活躍馬多数。父ドレフォンはミッキーファイトやサンライズフレイムなどを出すストームキャット系。皐月賞を勝った頃よりマイラーっぽい体つきになり、今は1800がベスト距離だろう。馬場はちょっと渋ったぐらいのほうがいいが、2000であまり持続力勝負になるとそれはそれで微妙。
距離○ スピード○ 底力○ コース◎
シャフリヤール
アルアイン、ダノンマジェスティ、ヒメノカリスの全弟で、アルナシームの叔父。母ドバイマジェスティはBCフィリー&メアスプリント(米G1・ダ7F)勝ち。母父エッセンスオブドバイはスーパーダービー(米G2・ダ9F)勝ち馬。500キロ超のアルアインと比較するとこちらのほうがディープインパクト産駒らしい体質で、2400超では崩れたことがないし、ドバイシーマでもスローを好位からひと脚使った。昨年の札幌記念は大敗してしまったが、良馬場のスローなら違うはず。・・・
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望田潤
競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo
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