2024年10月18日(金) 18:00 29
今年の菊花賞はなかなか難しい。いかにも長距離巧者という馬がいないし、前走重賞好走馬も一長一短がある。
ダービー馬ダノンデサイルは、エピファネイア産駒で距離延長もこなせるだろうし、鞍上は長距離名人。ただ日本ダービーからのぶっつけは昨年の2着といった例があるとはいえ、過去に該当例が少なく判断がつかない。水曜調教後の馬体重がだいぶ増えているのも気になるところで、皆さんはパドックまで待って判断したほうがよいだろう。
メイショウタバルは本番に繋がりやすい神戸新聞杯に勝利。問題は菊花賞で逃げの手がどこまで通用するかだ。セイウンスカイのように劇的に成功した例もあるが、前走を勝ってある程度マークされる立場というのは難しい面もある。スタミナは、前走の内容を見る限り血統の字面以上にありそうだ。
ショウナンラプンタはいわゆるトライアルホースの匂いもするが、・・・
須田鷹雄
1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。