【馬具&装備紹介】防寒着にも勝負服にもこだわりが満載、オーダーメイドの手袋には驚きの機能も!/第2回

2025年02月20日(木) 18:01 132

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▲川田騎手愛用のこだわりアイテム紹介、第2弾!(c)netkeiba

レースで使う“馬具”にこだわることで知られる川田騎手。3週にわたる愛用のアイテム紹介、第2回をお届けします。

今回はこの冬使う防寒着や勝負服、ヘルメットや手袋を紹介。実は勝負服もフリーサイズではなく、専用のサイズを用意しているそう! 川田騎手がジョッキーの中では珍しい色の手袋を使う理由とは…?

(取材・構成=不破由妃子)

川田騎手がきっかけで広まった勝負服の工夫

──続いては、この時期には欠かせない、プロテクターの下に着る防寒着。触った感じ、紙のように薄い…。

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▲いまジョッキーたちの間で主流となっているmont-bellの防寒着(c)netkeiba

川田 そうでしょ? 勝負服の下には着込めないので、これが防寒着なんですよ。このモンベルの防寒着が今は主流なんですけど、プロテクターに比べて丈が長いから、どうしてもプロテクターの下からかなりの生地が出てしまう。

──ああ、川田さんが嫌いな“ゴワゴワ”が生じる。

川田 だから、前の部分をプロテクターの丈に合わせてハサミで切って着ていた。これはモンベルが流行る前に重宝されていたものですが、見てください、丈が短いでしょ?

──ホントだ。川田さんの“ゴワゴワ”嫌いは筋金入り(笑)。

川田 加工して使いやすくはなったものの、見た目もよくないし利便性も悪い。だったら、僕が使いやすいものを作っちゃおうと思って。それがこれです。

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▲川田騎手の理想がつまった防寒着!(c)netkeiba

──ちゃんと川田さんのロゴも入っていてカッコいい!

川田 この防寒着の上からプロテクターを着ると、こうなります。

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▲プロテクターとあわせてもぴったり!余分がない!(c)netkeiba

 前のファスナー部分は短く、後ろは長く。プロテクターの形に合わせて作ったんです。

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▲プロテクター単体。このようなかたち。(c)netkeiba

──なるほど。徹底的にこだわりますねぇ。

川田 こうしないと、騎乗姿勢を取ったときに余分な生地がお腹周りに溜まるから。生地が余ってゴワゴワするのがとにかく嫌なんです。僕は今、ワコールの通年用のインナーを着ていて、この時期は寒いから、風を通さないようにその上に防寒着を着て、プロテクターを着る。で、インナーの裾はジョッキーパンツのなかに入れると。勝負服の下は、この状態です。で、夏はノースリーブのインナーに、アームスリーブを付ける。

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▲勝負服の下はこのような感じ!(c)netkeiba

──アームスリーブを付ける理由は?

川田 この部分が汗で濡れることによって、・・・

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川田将雅

1985年10月15日、佐賀県生まれ。曾祖父、祖父、父、伯父が調教師という競馬一家。2004年にデビュー。同期は藤岡佑介、津村明秀、吉田隼人ら。2008年にキャプテントゥーレで皐月賞を勝利し、GI及びクラシック競走初制覇を飾る。2016年にマカヒキで日本ダービーを勝利し、ダービージョッキーとなると共に史上8人目のクラシック競走完全制覇を達成。

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