2025年03月02日(日) 18:00 9
過去10年の桜花賞においてフィリーズレビュー組は[1-0-2-42]。馬券に絡んだ3頭のローテは似ていて、レーヌミノルが阪神JF3人気3着→フィリーズレビュー1人気2着→桜花賞8人気1着、ナムラクレアが阪神JF6人気5着→フィリーズレビュー1人気2着→桜花賞6人気3着、アットザシーサイドが阪神JF4人気5着→フィリーズレビュー1人気2着→桜花賞6人気3着。2歳時から王道を歩み、フィリーズレビューでも1番人気になるぐらいの馬でないと本番桜花賞では通用していない。ここ5年のレースラップ平均は33.5-11.5-35.5。連対馬10頭の4角順位平均は6.3。短距離で賞金を稼いできた馬が集い、猛烈前傾ラップになり差し追い込み優勢。(解説:望田潤)
イリフィ
母トレタイアスは愛1000ギニートライアルS(愛G3・芝7F)3着。牝祖ダララはダルシャーンの半妹でヴェルメイユ賞に勝ち、子孫に女傑ダーレミなど活躍馬多数。父トゥーダンホットはそのダーレミの息子で、サセックスS(英G1・芝8F)などに勝ち種牡馬としても成功。昨年のフィリーズレビュー勝ち馬エトヴプレもトゥーダンホット産駒だ。つまり本馬はダララの牝馬クロス3×3をもつ。母方のグリーンデザートやシャーペンアップが強い短距離体型だが、小柄な牝馬で阪神のHペースだと最後苦しいか。
距離◎ スピード○ 底力◎ コース○
インブロリオ
ホープタウンの姪で、ソングオブザハートのイトコ。母プリディカメントは芝短距離のオープン馬として活躍した。近親にサセックスS(英G1・芝8F)のコートマスターピースやサンジョルジュ賞(仏G3・芝1000m)のメイビーフォーエヴァーがいる。短距離の活躍馬が頻出する牝系で、本馬はプレイズエターナルと父アドマイヤムーンが同じで牝系も同じ。粘着力ある芝短距離血統だ。上がりのかかる阪神内回りは向くが、前の組はHペースを踏ん張らなければならない。
距離○ スピード○ 底力○ コース◎・・・
望田潤
競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo