先週の競馬、そして今週

2025年03月07日(金) 12:00 127

弥生賞の注目馬たち

 3月、競馬の世界においては卒業とスタートのシーズン。様々な話題や、過去の思い出に包まれていますね。特に今年は前川師がJRA初の女性調教師としての開業もあり、注目を集めています。

 私も先日1時間程度に渡り、今後の展望や大事にしたいことなど伺いましたが、話の流れから「そうしたいです」「そうやっていけたらと思います」という終わり方をした際、改め直し、「そうします」「そうやっていきます」と断定的な言葉に換えており、上に立つものとしての心構えと絶対に成し遂げるという強い意志が伝わるものでした。

 またその際、共通認識として盛り上がったのが、馬社会における女性の適性について。

 これは子育てをした上で思うのですが、言語で会話ができるかできないかの期間を多く経験している女性は、馬のちょっとした変化にたけており、その点は馬社会でいきるという点。これは何も経験値という話だけでなくDNA的に組み込まれたものもあるような気がします。

 日本はまだまだ女性の働き手の数が少ない馬社会ですが、今後は海外のようにもっと増える可能性は十二分に考えられる世界な気がします。

 さて先週の中山記念ですが、改めてシックスペンスの能力&競馬センスの良さを感じる1戦でした。戦歴の浅さや斤量、そして最内枠で厳しい競馬を前半強いられながらの勝利。

 次走は初輸送での初GIとなりますが、そこもクリアしてしまいそうな気もする内容でした。

 さて今週は、クラシックに向けての戦い弥生賞ディープインパクト記念となります。

 注目は2戦2勝馬のヴィンセンシオやナグルファルとなるでしょう。ヴィンセンシオにおいては右・左・ペース・差し返しての内容など着差以上の強さを感じます。一方のナグルファルにおいてはエピファネイア産駒ということで、1戦1戦の間隔をあけている点に魅了されます。ただ今回は初の輸送競馬となるので、当日のテンションは重要なポイントとなりそうです。

 また体的には他馬に比べてまだまだ幼い気もしますが、輸送競馬&中山での経験値、そしてデビュー戦から一貫して同じ騎手という面から馬券の軸として魅了されるのがジュタ。

 あとはスタートの課題はありますが、再び2000mになる点はプラスとなりそうなミュージアムマイル。追い切りの動きからキャリア1戦組のブラックジェダイトとレディネスも気になるところ。あとは枠次第かな…と。

 それでは皆さん、ステキな週末を。

 ホソジュンでしたぁ。

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細江純子

愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

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