前走地方競馬組が優勢

　2014年にジャパンカップダートがリニューアルされる形で始まったチャンピオンズC。昨年までの11回のうち、前走で地方競馬のレースを走った馬が9勝を挙げている。中央競馬にもチャンピオンズCのステップレースとなる重賞が用意されているが、地方競馬はJpnI競走が充実していて、中央競馬のGIIIと比べると賞金も高い。当然そちらの方がメンバーレベルが高くなり、それらを経由した馬がチャンピオンズC好走を重ねている。

　さらに、馬券購入者にとって馴染みのある中央競馬の重賞での実績が過剰に評価され、逆に前走地方競馬組が過小評価されて回収率が高くなっているとも考えられる。

コーナーの立ち回りが重要

　過去のチャンピオンズCでも、内枠の馬の好走や外を回った人気馬の凡走が目立っているように、中京ダート1800mは内枠有利な傾向がある。近年はそのあたりもオッズに織り込まれていて、内枠を買えばいいという単純な話ではなくなってしまったが、「内を立ち回った馬」の回収率で見ると、依然として高い。

　以下のデータは、1コーナーで最内を通った馬※の成績。

　これを見ると、中京ダート1800mコースは他場のダート1800mと比べて、内を立ち回った馬の回収率が高いことが分かる。よって、先行力があって内ラチ沿いを確保できそうな馬や、積極的に内に潜り込める、砂を被っても苦にしないタイプの差し馬を狙うのが無難。

※最内を通ったかどうかは、レース結果画面の「コーナー通過順位」から判定した。()で囲われている場合は併走を意味し、左に記された馬番が内側を走っている。よって、単独で記されている馬番、または()内で最も左に書かれている馬番は最内を通っていると判定した。(必ずしも最内を通ったとは断定できないが、大まかな傾向を取るためのデータとして利用した)