ダノンシャークなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

2015年09月17日(木) 12:01

秋緒戦の毎日王冠に向けて坂路で追い切りを行ったダノンシャーク(撮影:井内利彰)

 今週の栗東は16日が曇り、17日が雨という状況。ただ、雨といっても先週ほどひどいものではなく、霧雨といった程度。よって、馬場に与えた影響はさほどないが、Cコースに関しては先週の雨の影響が今になって出たのか、非常に時計を要する状態になっている。

 これは見た目だけでなく、乗り手に確認しても同じ答えだった。特にゴール200m手前の地点はノメる馬が続出。外ラチ沿いが悪いということで、あえて馬場中央を通る馬もいたくらい。ただ、坂路馬場に関しては不思議なくらい時計が出る馬場状態になっていた。

【坂路/4F51.9秒】
 16日。一番時計はイースターパレード(栗東・平田修厩舎)の4F49.8秒。時計の出るタイプではあるが、時計の出る馬場状態でなければ、この数字は出ない。4F50秒台も10頭おり、通常時よりも時計出やすいことは間違いない。

 また、3F目に11秒台のラップをマークする馬も続出。ここでスピードに乗ると、最後までそれを持続できるようなので、速い全体時計に繋がっている。もちろん、走りやすい馬場状態ではあるが、状態が良いからこそ動けていることは間違いない。4F50.8秒をマークしたナムラアン(栗東・福島信晴厩舎)などはまさにそんな感じ。

 17日。一番時計はフォーチュンスター(栗東・鈴木孝志厩舎)の4F49.8秒。先週の当欄でも取り上げた馬なので、その数字の比較から、今週がいかに時計が出る馬場なのか想像していただけると思う。1F12.5秒を切ってくる頭数もかなり多かった。

 この日、2回目のハロー明けで追い切ったのが、2014年マイルCSの覇者ダノンシャーク(栗東・大久保龍志厩舎)。秋緒戦に予定されている毎日王冠(10月11日・東京芝1800m)に向けての追い切りは単走。1F目でスピードに乗りすぎたのか、2F目で減速して、再び加速するという、少しちぐはぐなラップになったが、走り自体は真っ直ぐ登坂。全体時計は4F52.7秒と速すぎず、遅すぎずのちょうどいい感じ。

 先週10日の馬場差が「+0.8秒」。本文にも記したように、今週は明らかに時計の出る馬場。よって今週の馬場差は16日、17日とも『-0.4秒』で馬場差を記録している。

【CW/5F66.5秒】
 冒頭に記したが、今週のCコースは時計を要する状態。16日はセントライト記念に出走予定のキタサンブラック(栗東・清水久詞厩舎)が、6Fで78秒台という破格の数字をマークしたものの、この馬だけが突出して速く、あとは速くても6F80秒台。テンから飛ばせば、終いは必ずバテるといった馬場で、力のない2歳新馬にはかなり辛い馬場だったのではないだろうか。

 そんな中でも、動きが目立ったのは、2歳新馬のロライマ(栗東・松田国英厩舎)。来週のデビューを予定しているようだが、レースでも騎乗予定のC.ルメール騎手が跨って、追いかけた相手の2歳新馬に楽々同入。6F86.5秒はともかく、ラスト1F12.3秒はこの日の馬場を考慮すれば、破格の数字といってよい。

 先週10日の馬場差が「-0.1秒」。今週は時計を要する状態なので、16日、17日ともに『+0.6秒』で馬場差を記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週の芝馬場での追い切りはほどんどなし。時計に関しても、ごく標準といった感じがするので、馬場差は16日、17日とも『±0.0秒』で記録している。

 ポリトラック馬場の追い切り頭数は通常よりも少ないくらい。16日は20頭にも満たない頭数だったので、馬場差の判定が難しいところだが、全体的に見ると、特に変わった様子もないので、16日、17日とも『-1.0秒』で記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。(取材・写真:井内利彰)

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