(1)リッチタペストリー=10年ウルトラファンタジー以来の香港馬Vへ、好仕上がりだ。土曜朝は中山ダートでキャンターを消化したリッチタペストリー。「準備はやり尽くした」とチャン師は胸を張る。多くの外国馬が苦しめられた日本の高速ターフ攻略にも自信の表情。「ダート向きと思われているようだが、速い芝にも対応できる」と不安を一蹴した。

　(2)ストレイトガール=スムーズな輸送で中山入り。「渋滞もなく来られたね。旅慣れしている馬だし、何の問題もないよ」と田中博助手。セントウルS4着からの臨戦に「スプリンターズSでどこまで持って来られるかと思っていた。今週の追い切りの雰囲気を見ていても、思った通りに上昇しているよ」と出来に太鼓判を押した。

　(3)リトルゲルダ=昨年のサマースプリントシリーズを制している実績馬。「馬運車でのカイバは完食しました。相手が強くなってから低迷していますが、状態は悪くないです」と山田厩務員は好調キープを約束する。「何とかいいところ見せてほしいです」と意地の力走を期待した。

　(4)サクラゴスペル=美浦南の角馬場経由で美浦Wへ。リラックスムードを漂わせながら軽快に流し、久々の不安は感じさせない。「4カ月ぶりでも、これくらいの方がこの馬にはいいのかも。いい状態で臨めそう」と尾関師。今春には3カ月ぶりのオーシャンSを快勝しており、不気味だ。

　(5)スギノエンデバー=今回が54戦目となる古豪は落ち着き払った様子で馬房に収まった。「あちこちに行ってますからね」と若松助手はうなずく。持ち時計の1分6秒9は出走メンバーでNo.1。「順調にここまでこられました。人気はありませんが、展開がはまれば」と虎視たんたんだ。