レーヴミストラルが直線一気V、松田博師「あのくらい走っても不思議じゃないさ」/日経新春杯

デイリースポーツ

2016年01月18日(月) 12:00

豪快に突き抜けたレーヴミストラル(中央)=京都競馬場

「第63回日経新春杯・GII」(芝2400m)は17日、京都11Rに12頭で争われ、2番人気のレーヴミストラル(栗東・松田博)が昨年5月の青葉賞以来の勝利を挙げるとともに、2つ目の重賞タイトルを獲得した。道中は最後方でじっくりと脚をためる形。直線では3角先頭から粘りこむメイショウウズシオ(9着)を目掛けて各馬が差を詰めたが、それを尻目に大外から11頭をごぼう抜きした。勝ちタイムは2分25秒9。4連勝を狙った1番人気のシュヴァルグランは2馬身差の2着。さらに鼻差の3着には一昨年の覇者で4番人気のサトノノブレスが入った。

「前半、求めても進むタイプじゃない。自分のリズムを大事にしました」と川田。1000m通過が62秒0のスローペースにも動じず、極限まで脚をためた。「4角の雰囲気がすごく良く、はじけてくれると思った」。記録の残る86年以降では、レース史上最速となる上がり3F33秒1の鬼脚を引き出した。

 松田博師は自身のJRA通算796勝目、14年連続JRA重賞制覇をプレゼントしてくれた愛馬にも「あれで普通やろう。あのくらい走っても不思議じゃないさ」と、全く表情は変わらない。古馬になってから本格化すると信じ、3歳時は菊花賞をパスして馬優先でローテーションを組んできた。そのかいあって、明け4歳で超良血馬が素質開花の時を迎えている。

 次走は未定だが、師は「2回続けてしっかり走るのか、見てみたいのもある」と自身の引退前にある京都記念(2月14日・京都、芝2200m)参戦の可能性を示唆。指揮官と鞍上が「これからが楽しみ」と口をそろえる伸び盛りの素質馬が、古馬王道路線に新たな風を吹き込む。

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