ヤマニンボワラクテなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

2016年01月21日(木) 15:00

松永幹夫調教師が「体調に関しては申し分ないでしょう」と語るヤマニンボワラクテ(撮影:井内利彰)

 今週の栗東トレセンは既報されているように、20日に大雪の影響を受けた。21日は各所に残雪はあったものの、好天に恵まれたこともあり、馬場が閉鎖されるといったこともなく、通常通りに調教が行われた。

 気温に関しては、20日は温度計は-1℃を示していたが、猛烈な吹雪だったので、体感温度はそれ以上に寒い。21日は陽が昇った時間帯はかなり暖かく感じられたが、途中から雲に遮られるようになり、そうすると、さすがに冷気が感じられた。

【坂路/4F51.9秒】
 20日。極端に追い切り頭数が減ったわけではなく、いつもの水曜日の3割減くらい。特に朝一番の時間帯はいつも通りの頭数が追い切りを行い、その時間帯に追い切ったネロ(栗東・森秀行厩舎)が4F49.6秒で一番時計をマークした。

 調教時間中に雪が降ったとはいえ、馬が走路上にいる時間が多かったこともあり、極端に馬場に積雪があったということはない。その分、Cコースに比べて走りやすい状況だったと考えてよいだろう。

 21日。一番時計はトウカイクローネ(栗東・中村均厩舎)の4F50.9秒。これに続いたのが、4F51秒台の馬だが、その頭数はあまり多くない。通常の木曜日に比べると追い切り頭数が多かったものの、極端に追い切り頭数が増えたわけではないので、全体的に速い時計をマークした馬が少なく感じて当然だろう。

 AJCCの最終追い切りを行った松永幹夫厩舎の2頭。フラガラッハはいつも通りの時計だったが、ヤマニンボワラクテカレンラストショーを追走して、最後は楽に先着。時計は4F52.5〜3F38.3〜2F24.9〜1F12.3秒だったが「最後は引っ張り切れないくらいの手応えでしたね。中1週が続きますが、体調に関しては申し分ないでしょう」と追い切りを見守った松永幹夫調教師も笑顔。レースで騎乗予定の藤懸貴志騎手にとっては、重賞制覇の大きなチャンスではないだろうか。

 先週の馬場差が「-0.2秒」。20日、21日の全体的な時計の出方を見ると、先週よりは時計を要しているけど、基準時計通りという判断をしたい。よって、20日、21日とも『±0.0秒』の馬場差で記録している。

【CW/5F66.5秒】
 20日は馬場開門直後こそ、積雪はなかったが、あっというまにウッドチップに雪が積り、吹雪による視界不良もあって、Cコースで追い切る頭数が極端に減った。入場する馬が少なくなると、よけいに雪が積もってくるので、さらに利用する頭数が減るというサイクル。時々、追い切りを行う馬はいたが、大きな雪の塊が飛んでおり、かなり走りにくそうな状況。吹雪の中で追い切った馬などは、それだけでかなりのプレッシャーになったのではないだろうか。

 21日は前日にCコースで追い切りことができなかった馬も含めて盛況。ただ、馬場状態が手探りなため、朝一番の組は前半を極端に遅くして、終い重点という馬が多かった。後半の時間帯には、かなりしっかりと時計を出してくる馬もおり、アシュヴィン(栗東・中竹和也厩舎)は単走で6F80.4秒をマーク。この動きを参考にしたとしても、極端に時計を要する馬場という感じではない。

 先週の馬場差は「+0.2秒」。20日は馬場以上に吹雪という天候が時計に与えた影響は大きい。21日に関しては先週とあまり変わりないという印象を受けた。よって、馬場差は20日が「+1.5秒」、21日が「+0.2秒」で記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週の芝馬場は20日には追い切りを確認できなかったし、21日は積雪があり、とても追い切りができる状況ではなかった。よって、馬場差は記録していない。

 ポリトラック馬場は20日が開門直後に何頭かが追い切った程度。21日も通常時に比べると追い切り頭数は少なかった。馬場差は20日、21日とも先週と同じ『-1.0秒』で記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

(取材・写真:井内利彰)

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