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コパノリッキーに騎乗予定の
武豊騎手――今年もGI競走が始まりますね。
武豊 そうですね。楽しみですね。
――人馬ともにディフェンディングチャンピオンとして迎えるGIです。
武豊 一年前を思い出しますね。
――昨年は
東海Sを勝って臨みましたが、今年は
東京大賞典4着という
ステップですね
武豊 昨年とは少し違う形で迎えますね。前走、前々走とここ二走、
コパノリッキーらしい走りができませんでした。今度こそ走らせてあげたいという気持ちが強いですね。ここ2走ともに道中、あまりいいリズムで走れなかったというのがありますね。その辺を今回は特に気をつけて乗りたいと思います。
――でも、
フェブラリーSの舞台なら変わってくるのではないでしょうか。
武豊 東京のダート1600というのは舞台としては彼に向いています。連覇しているわけですから。昨年は本当にいいレースをしてくれましたし。実力のある馬です。ここ2走は残念な結果でしたが、本来の力を出せれば強い馬です。
――4歳、5歳と連勝し、今年で同一GI3連覇がかかります。
武豊 今までどの馬もできなかったことに
トライできるわけですから。それだけの馬に乗せてもらえて責任を感じますし、それだけこれまで達成できなかったわけですから、勝ちたい気持ちは強いですね。これまで何度も一緒に走ってきた馬もいますし、新しく対戦する馬もいますけど。まぁ、あまり他の馬のことを考えても仕方ないですから。
コパノリッキーらしいレースをしたい気持ちが強いですね。いつも乗っていて「さすがだな」と感じさせる力強さがありますよ。レースが楽しみです。
――オーナーがDr.コパさん。縁起かつぎが気になります。指示はありますか?
武豊 指示は特にないですけど(笑)。ラッキーカラーが
ラベンダーと聞いています。僕は普段から
ラベンダーのサポーターをつけるので、レース当日もそれで挑もうかな、と思います。
――最後に意気込みを。
武豊 今年最初のGIですし、
コパノリッキーにとっては三連覇という大偉業がかかっています。達成できるように頑張りたいです。
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コパノリッキーを管理する
村山明厩舎の鹿屋助手
――先程、調教が終わりました。すごい時計で上がってきました。
鹿屋 予定どおり、順調に仕上がっています。
――(ウッドチップコースで)6F84秒3で終い12秒3。先週と比べると4秒くらい縮めていますね。
鹿屋 今回は放牧から帰ってきて以来、徐々に時計を詰めていこうということで調教を進めています。馬のほうもそれに応えてくれています。順調に来れている数字だと思います。
――追い切りが終わった後の息遣いはいかがですか?
鹿屋 今回はいつもの放牧帰りより負荷を強めにかけています。それでも、追い切り後に息が上がっている様子はなかったので、調子はだいぶ上向いていると思います。
――ここまで山あり谷ありの競走成績を続けていますね。
鹿屋 レース展開に左右されるところがあったので、今回はその反省を生かして持久力を強化する調教をしています。馬もそれに応えてくれているような感じを受けますので、さらなる進化が見られると感じているんですけどね。
――一昨年
フェブラリーSを勝った時はしんがり人気で昨年は1番人気。今年も人気を背負うでしょう。
鹿屋 周りのメンバーもかなり実力のある馬が揃っています。こちらとしては成績を挙げられるだけのことはやってこれたと思います。
――今年は
東京大賞典からのローテーションになります。
鹿屋 昨年の年末は仕上がりがちょっと早かったのか、少しだけ疲れが見えました。いつもとローテーションが違うのは不安が残るんですけど、調教のほうはしっかり時計を詰めてこれたのでその辺りは自信につながっています。
――改めて三連覇に向けての抱負をお願いします。
鹿屋 恥じないようにやってこれたと思います。競馬場で
リッキーの応援をよろしくお願いします。
(取材・写真:花岡貴子)
2016/2/18 0:08
豊が偉業に弱いと思ってる人いてわろた