【安田記念】スワーヴリチャード、馬なりで出色時計!ミルコ絶賛「素晴らしい能力」

デイリースポーツ

2018年05月31日(木) 06:01

 あっさりと好時計をマークしたスワーヴリチャード(撮影・石湯恒介)

 「安田記念・G1」(6月3日、東京)

 大阪杯覇者スワーヴリチャードが30日、栗東CWで躍動。馬なりで難なく好タイムを叩き出し、仕上がりの良さをアピールした。マイル戦は初めてとなるが、得意の左回りでG1連勝をもくろむ。昨年のマイルCS勝ち馬ペルシアンナイト、国内G1初Vを狙うリアルスティールも気配は上々だ。

 軽快に飛ばした。スワーヴリチャードが、豪快なフットワークでナチュラルにタイムを縮めていく。栗東CWで無理をすることなく、M・デムーロが持ったままで弾き出した時計は6F77秒5-37秒5-12秒1。数字上はもちろん、見た目にも万全の気配が凝縮されていた。

 「素晴らしい動きだったね。相変わらずバッチリ。体は柔らかかったし、落ち着きもあった。とってもいい。大阪杯の時と同じような感じですよ」と鞍上はうなずく。流しただけでもタイムが出ることは鞍上にとって想定内。リズムを守って自然に乗れた。だからこそ表情も穏やかだ。絶好の追い切りを確認し、満足げに振り返ったのは庄野師も同じ。「ジョッキーにはしまいの反応を確かめてほしいと伝えました。時計は思っていたよりも速くなりましたが、手脚はしっかりと伸びていたし、満足な追い切りができた」と胸を張った。

 大阪杯でG1初タイトルを手中にした後、「この馬の可能性を広げたい」(庄野師)と、矛先を府中のマイル王決定戦へ向けた。「スピードの絶対値とそれを維持できる心肺機能がこの馬の持ち味。マイルは初めてだけど、広いコースは合うし、前半で流れに戸惑わなければ」。師のリチャードに対する信頼度は絶大だ。

 芝のマイル戦初出走馬が安田記念を制した例は、グレード制導入の84年以降では92年ヤマニンゼファーただ一頭。越えるべき壁が高いことは歴史が証明している。それでもM・デムーロは「スタートさえ決めればマイルでも問題はない。素晴らしい能力の持ち主で、どんなレースでもできる」と自信たっぷりだ。左回りは〈3・2・0・0〉。鮮やかにG1連勝といく。

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