【函館SS】ティーハーフ「完成」で2度目の戴冠へ 8歳でもまだまだ若い

デイリースポーツ

2018年06月13日(水) 06:01

 北の地で完全復活を狙うティーハーフ

 「函館スプリントS・G3」(17日、函館)

 3年前の函館スプリントSの覇者ティーハーフが、2度目の戴冠を目指して2年ぶりに北の大地に乗り込んできた。環境の変化に慣れるのに時間がかかるタイプのため、1日に函館入り。6、10日にはWコースで時計を出して順調に調整が進んでいる。「体調は本当にいいね。8歳だけど、周りの同じ8歳馬と比べたら全然若い。血統的にも晩成型ですから」と担当の深川助手も確かな手応えをつかんでいる。

 前走の鞍馬S(京都)は6カ月ぶりの休み明け、しかも58キロの斤量を背負う厳しい条件だった。さらにレース中に右前を落鉄するアクシデントがありながら、上がり3F32秒7の末脚を繰り出して快勝。健在ぶりをアピールした。「いつものポツン後方じゃなくて、流れに乗れたのが良かった」と同助手も内容を高く評価。爪をケアするため1週間ほど楽をさせたが、その後は函館を照準に絞って乗り込んできた。

 追い込み一手だけに展開の助けは欲しいところだが、はまれば一気に突き抜けるだけの破壊力を秘める。「4コーナーまでに射程圏内にいれば、いい競馬になると思う。3年前は勢いだけで勝ったけど、今は馬が完成されていますから」と深川助手も期待を寄せる。

 先週は双子の弟・国分恭がマーメイドSでアンドリエッテを駆って7年8カ月ぶりに重賞V。今度は国分優が立ち直った実力馬を完全復活へと導く。

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