サマーマイルシリーズ第2戦の
関屋記念(GIII・新潟芝1600m)に美浦から出走する各馬について、関係者のコメント。
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ショウナンアンセム(牡5・美浦・
田中剛)について、田中調教師。
「前走のパラダイスS(OP・1着)後はリフレッシュを兼ねて放牧に出しましたが、気持ちのオンとオフの使い分けがだいぶできるようになりました。先週は私が乗って追い切りましたが、4コーナーで手前をしっかり替えてくれました。今週(8/8)は田辺騎手が乗って、キャンターで走らせた感じと4コーナーでの手前の替え方を確認してもらいました。スムーズに手前を替えられたら直線はしっかり追ってほしいと伝えましたが、その通りの内容でできましたし、良い感じで競馬に臨めそうです。
元々背腰が強い方ではなく、これまでスタートが今ひとつで他馬に前に入られるなどチグハグな競馬になることがあったのですが、実戦を重ねながら力を付けてきて、スタートも出られるようになりました。初重賞になりますが、気の強い馬ですし、強敵相手にも気後れせずに力を発揮してくれるのではないかと思います。新潟コースは東京と似ていますし、直線に坂がないのは更に良さそうですね」
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ロードクエスト(牡5・美浦・
小島茂之)について 土明調教助手
「ズブさが出てきましたので、以前のような直線一気のレースでは厳しいと思います。前走(パラダイスS・2着)は1400mでしたが、それまで1200mを使ってきたこともあり、前の位置取りで運ぶことができました。今回も前走のように前めの位置で運べればいいですね。ここのところ前向きさも出てきたので、前走以上の結果を期待しています」
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スターオブペルシャ(セン5・美浦・
藤沢和雄)について、藤沢調教師。
「前走(パラダイスS・9着)は馬場が悪かったですし、難しい面があってアテにはできないところがある馬で、仕方ないですね。今週(8/8)は併せ馬の予定が掛かってしまい、単走のような形になりましたが大丈夫です。新潟のマイルは実績がありますし、平坦コースも得意なので期待したいですね」
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ヤングマンパワー(牡6・美浦・
手塚貴久)について手塚調教師。
「追い切りでは併せた馬にいつも先着する馬ではないですし、今週(8/8)の追い切りの動きも十分だったと思います。前走(マイラーズC・GII・12着)はノドの手術をしたのが影響したのか、それとも相手が強かったのが原因だったのかは何とも言えませんが、最後はバタッと止まってしまいましたね。
前走後は順調ですし、夏場でも体重が増えていて調子は良さそうです。新潟コースでは速い時計にも対応できますし、GIII戦なら好勝負できると思います」
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チェッキーノ(牝5・美浦・
藤沢和雄)について、藤沢調教師。
「前走(
米子S・OP・7着)は結構稽古を積んでいましたが、およそ2年振りのレースでしたし、この馬には時計も速かったです。でもそのわりには頑張ってくれました。久々を使って良くなっていますし、前走とは全然違いますね」
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ベルキャニオン(牡7・美浦・
堀宣行)について、森調教助手。
「前走(
エプソムC・GIII・6着)は大崩れはしていないのですが、この馬には1ハロン距離が長い感じもありましたし、道悪が得意ではないので最後は止まってしまいました。先週しっかりやっていますし、今週(8/8)は単走でサラッとやりました。帰厩後も順調なので、前走と同じくらいの状態で出走できそうです。
新潟は初めてになりますが、コース形態は中京と似ていると思いますし、力は発揮できるでしょう。年齢的な衰えもなく、流れひとつで好勝負になると思います」
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チャンピオンルパン(牡7・美浦・
勢司和浩)について、勢司調教師。
「最近は切れるというよりジワジワ伸びてくる感じなので、脚質的にも長い直線の新潟は合うと思います、前走(
湘南S・1600万下・2着)後は放牧に出て、早めに戻して調整をしてきました。
今週(8/8)の追い切りは動きも良く、体はできています。オープン馬ではないので強気にはなれませんが、状態が良いので展開が向いてどこまでやれるかですね」
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ロッカフラベイビー(牝6・美浦・
鹿戸雄一)について、鹿戸調教師。
「今週(8/8)はブリンカーを着けての追い切りでした。最近は後手を踏んで良い競馬はできていないですし、いつもスローペースの後ろでレースに参加できていなかったので、今回はブリンカーを着けて臨もうかと思います。ブリンカーがきけばもう少し頑張れそうですし、積極的な競馬をしてほしいですね。
最近マイルは走っていませんが、実績はありますし、距離短縮が良い方に向けばと思います」
(取材・文:佐々木祥恵)
2018/8/9 20:54
スターオブペルシャ♪