友道厩舎は
神戸新聞杯はダービー馬・
ワグネリアンと
エタリオウが出走しますね。
エタリオウは昨年の夏頃に入厩したころ、厩舎スタッフさんから「これは走るよ」と耳打ちされた1頭でした。
「背中の使い方が良くて、走りそのものは無駄がない。ものすごく高いポテンシャルを秘めていると感じているのですが、メンタルの状態が体に出やすいのが難点でした。未だ1勝馬ではありますが、
青葉賞2着、ダービー4着という結果に対して我々は驚きはなかったです」(大江助手)
心身の成長を待ち、彼らしい走りができるようになったのは
青葉賞あたりからだそうです。
「そうですね。
青葉賞のあたりからいろんな面が噛み合ってきましたね。そして、夏のあいだにすごく成長して帰ってきてくれました。単純に成長の度合いを比較すると、
ワグネリアンより
エタリオウのほうが変化が大きいですね。
幅が出て体も大きくなりました。体が全体的に伸びましたが、走りに影響はありませんし背中の使い方も春同様いいかんじです。体幹がしっかりしたのか安定感が増しました」
メンタル面にはまだ課題は残っているそうですが、そのあたりについてはいかがでしょう?
「微妙に噛んでみるなど、相変わらず精神的に難しいところもありますね。でも、それを個性として受け入れて調整しています」
陣営は早い時期から長い距離への適性を見込んで、芝2000m以上のレースばかりを選んできました。
「はい、長い距離への適性は(
神戸新聞杯、
菊花賞において)強みですね」
最後に友道師にこのレースへの意気込みをうかがいました。
「外回りで直線の長いコースなのでそれを生かしてダービーのように追い込んでくれればいいですね。
菊花賞を目標にしていますし、
菊花賞に向けて気持ちよく出走できるようなレースをして欲しいですね」
(取材・文:花岡貴子)
2018/9/20 20:57
来年再来年でこの二頭の立場が逆転なんてのは十分ありうる