【勝負の分かれ目 金鯱賞】強い世代の王者が、川田騎手の余裕のエスコートで復帰戦を完勝

2019年03月10日(日) 19:30

着差以上の強さを見せ復活したダノンプレミアム(撮影:高橋正和)

 GI馬5頭が顔を揃えた第55回金鯱賞のゲートが開いた。

 昨年のダービー以来9カ月半ぶりの実戦となった1枠1番ダノンプレミアムが勢いよく飛び出した。

「ゲートは毎度得意なので、今回もいいスタートを切ってくれましたね」

 騎乗した川田将雅はそう振り返る。

 タニノフランケルがハナを主張し、ギベオンムイトオブリガードがつづく。それらを行かせ、 ダノンプレミアムは内の4番手で折り合いをつけた。

「自分のリズムで終始した結果、あの位置取りになりました」と川田。

 1番人気のエアウィンザーはそこから2馬身ほど後ろの中団につけている。

 タニノフランケルが単騎で逃げ、前半1000m通過は1分1秒0。雨のため稍重となった馬場状態を考えても、ややスローか。

 タニノフランケルが先頭、ギベオンが2番手のまま馬群は4コーナーを回り、直線へ。

 ラスト300m付近でギベオンタニノフランケルをかわして先頭に立った。が、それは一瞬だった。前がクリアになったダノンプレミアムが川田の右ステッキを合図に外から並びかけ、そして抜け出した。

「手応えよく直線に向いて、これならいい動きをしてくれるだろうなと思っていたら、期待どおりに伸びてくれました。あらためてこの馬のポテンシャルの高さを感じましたね」と川田。

 外からリスグラシューが猛追してきたが、川田とダノンプレミアムには余裕があった。

 川田が後ろの脚色を確認すると、ダノンプレミアムは最後の5完歩ほどを流すようにして、先頭でゴールを駆け抜けた。

 1馬身1/4差の2着はリスグラシュー。3/4馬身差の3着がエアウィンザー。2馬身半差の4着はペルシアンナイト、1馬身半差の5着がアルアインだった。

 強い世代で、1度は王座についた馬が、復帰戦で圧倒的な力を見せつけた。

「久々のぶん、とても走りたがるところがありましたが」という川田の言葉は、久々のハンデがなくなる次走以降のより大きな期待を感じさせるものだった。

(文:島田明宏)

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