昨年の
ジャパンCをレコードで制した女傑
アーモンドアイの出走で、例年以上の盛り上がりを見せる
ドバイターフ。中距離のカテゴリーは日本馬が最も得意としており、2014年に
ジャスタウェイが、2016年に
リアルスティールが、2017年に
ヴィブロスが優勝。昨年も
ヴィブロス、
リアルスティール、
ディアドラが2~3着(3着同着)を独占しました。
日本馬がドバイの芝レースで活躍することが多い理由のひとつに、メイダン競馬場の芝が日本同様に軽く、高速馬場であることがあげられます。このため、芝が重いイギリスやフランスなどの欧州馬は苦戦の傾向があり、ドバイ、香港、アメリカで実績のない馬はあまり通用していません。2016年に2番人気に支持された英国馬
インティラークも、このレースでは人気を裏切っています。
その一方で穴を開けるのも、そうしたドバイや香港、アメリカでレース経験のない欧州馬。一昨年に7番人気で2着に食い込んだ
エシェムもまさにそのパターンで、自国フランスでは3歳馬限定のGII勝ちの実績しかありませんでした。とくにキャリアの浅い馬や4歳馬が穴を開ける傾向があるので、近走不振の馬ほど警戒したほうがいいでしょう。じつは、高速馬場適性が高い可能性があります。
日本馬優勢の
ドバイターフですが、その牙城を覆すことが多いのは、このレースの前哨戦・ジェベルハッタ(メイダン・芝1800m)で3着以内の馬。
ドバイターフがメイダンで行われるようになった2010年以降のこのレースでのジェベルハッタ3着以内馬の成績は、1着3回、2着3回、3着3回。2011年に
プレスヴィス、2013年にサッジャー、
2018年に
ベンバトルが優勝しています。ジェベルハッタの勝ち馬はここでも人気になりますが、2着、3着馬ならば配当妙味はあります。
また、
ドバイターフが行われるメイダン芝1800mはコーナー2回のほぼ平坦コース。最初の3コーナーまでの距離は約800m、最後の直線は約450m。最初のコーナーまでの直線がとにかく長いため、前半のペースが上がりやすく、逃げ、先行馬は不利。過去2年のこのレースで差し馬の
ヴィブロスが好走しているのも、展開に恵まれたこと以外の何でもないでしょう。
今年もこれを象徴するかのように、前哨戦のジェベルハッタは、前半4F48秒19-後半4F48秒14のハイペースとなりました。出遅れて後方からの競馬となった
ドリームキャッスルは、展開に恵まれたのです。このことから、買ってみたいジェベルハッタ組は、先行して2着だったウィートンと3着の
センチュリードリームです。
ほかの外国馬では、イギリスのマイルGI・セントジェームズパレスSで結果を出していることから、高速馬場適性があると見ている
ウィズアウトパロールに注目。2015年にドバイ、香港、アメリカ未経験ながら、このレースを優勝した
ソロウもマイラー。イギリスやフランスのマイル路線馬は、高速馬場の芝1800mが適性距離であることが多いので、この馬の一発は警戒したいところです。
以上をまとめると、今年の
ドバイターフは日本馬vs
ウィズアウトパロール、ウィートン、
センチュリードリームの対戦図式。あとは、今回が休養明け初戦の
アーモンドアイがどこまで走れるのかということ。前走の
ジャパンCのパフォーマンスならば、ここも圧勝できますが…最終決断はレース当日の予想でご確認ください。
(文=山崎エリカ)
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2019/3/30 22:31
酷い記事だ。
展開に恵まれた以外の何でもないだと?
ヴィブロスと陣営に謝れババア!