11日の
JRA札幌11R、第24回
エルムステークスGIII(ダート1700m)にホッカイドウ競馬・門別から元
JRAオープン馬
モルトベーネ(牡7・
田中淳司厩舎、
父ディープスカイ。
服部茂史騎手56)が挑む。
もう一頭、出走予定だった門別の現王者
スーパーステション(牡5・
角川秀樹厩舎、父
カネヒキリ)は「7日の最終追いの内容が今ひとつパッとせず、血液検査を受けたところ『夏バテ気味』だと診断されたので…」(角川師)ということで出馬投票前に回避が決定。門別からは1頭のみの出走となった。
モルトベーネは2014年7月、栗東・松永昌博厩舎からデビューすると
JRA登録を抹消された今年5月までに計7勝をマーク。勝ち鞍はすべて中距離の1700~1900m、3歳上500万円以下条件での通算2勝目は函館ダ1700m、4歳上1600万円以下条件(
門司ステークス)での同4勝目は小倉ダ1700mということで、ローカルの小回りコースでも結果を出している点は心強い。
門別では6月22日から坂路入りを開始すると、7月17日のA1下特別が満を持しての転入初戦。序盤2番手から手応え十分に早めの進出、3角過ぎ馬なりで先頭に躍り出るとそのままリードを保ち、ゴールでは2着
クラキングスに1馬身1/2の差をつけて勝利。現王者
スーパーステションや
オヤコダカらトップ級の強豪は不在だったものの、2017年4月の
JRA重賞初V時(
アンタレスステークス)と比べ+30キロの余裕ある馬体で楽々押し切ったのはさすがで、転入2戦目にして札幌への直前輸送もある今回は馬体も絞れてきそうだ。
初めて門別の坂路に入った6月22日から、今週9日までに駆け上がった本数はすでに78。攻めは山と積まれており、レースでの息の保ちも問題ないはずだ。道中のペースがそれほど速くならない門別1700mを一戦した後だけに、再び
JRAダート重賞の速い流れでいくらか追走に苦労する可能性はありそうだが、ある程度、流れに乗った形で追走できれば「まだまだ健在!」と思わせる走りも期待できるのではないか。地元頂上決戦「
道営記念H1」へと繋がる重賞戦線を占う上でも、是非この
エルムSでの走りに注目していただきたい。
(文=ひだか応援隊)
2019/8/10 20:49
いったれ!!