「
有馬記念・G1」(22日、中山)
昭和にデビューし、平成の日本競馬界をけん引してきた
武豊騎手(50)=栗東・フリー=が、令和初の
有馬記念でも輝きを放つ。コンビを組むのは、ファン投票7位の
菊花賞馬
ワールドプレミア。父は06年覇者で、今夏、天国へと旅立った
ディープインパクトだ。現役時代に自身が主戦として騎乗した歴代最強馬。そのDNAを持つ素質馬と挑む大一番に向け、胸の内を語った。
◇ ◇
-いよいよ令和初の
有馬記念です。今年は
菊花賞馬
ワールドプレミアと参戦しますが、1週前追い切りの感触は。
「前2頭を見ながら、直線はしっかりやっておいてほしいということでした。1週前としてはいい感じ。少し重いくらいだったけど、この追い切りで良くなるんじゃないかな。もともとウッドチップでいい動きをする馬ではないし、コンディションはいいと思いますよ」
-
菊花賞後初のコンタクトだった。当時と変わった点は。
「周りの見る目が変わりましたね。条件馬だったのが、G1馬になりましたから。
菊花賞前に馬がグッと良くなりましたが、今回もいい感じで来ています。馬っぷりはいいし、本当にきれいな馬。気性がもっと落ち着いてくれたらいいんですけどね」
-春との違いは。
「春は3コーナーからついて行けないところがあったけど、秋2戦はレースも上手になってきている。ただ、前走に関してはレースがうまく行き過ぎたところはあった。
菊花賞とはメンバーが違うし、さらに強力になりますからね。前走くらいの走りでは正直、通用しないかなとは思います。ただ、夏を越してガラッと良くなった。キャリアが浅いし、さらに良くなっていくと思うので、そこに期待ですね」
僕もワクワク
-その
菊花賞を振り返って。
「長い距離が合いますね。状態が良かったのもあった。1週前の動きがすごく良かったですから。枠順(【3】枠5番)も良かった。初めてゲートも出たし、イレ込みもこの馬にしてはマシだった。その分、ゲートも出てくれたんだと思う。今回もだけど、出遅れるとしんどいですからね」
-今年は
ワールドプレミアの父である
ディープインパクトが、この世を去りました。
「本当にすごい馬に出会ったし、ラストランの有馬を勝てて改めて良かったなと思いました。今後もディープを超える馬はいると思いますし、われわれの手でつくり出していかないといけない」
-
アーモンドアイも参戦。豪華メンバーがそろった
有馬記念に向けて。
「ファンにとってはたまらないと思う。盛り上がるんじゃないですか。僕もワクワクしています。僕もディープの子で挑む。より一層勝ちたい気持ちが強くなってきました。有馬はドラマがありますしね。ありそうな気はしていますよ」
2019/12/18 6:29
武さんはレース前のコメントは割と素直で、ノーチャンスの時はそのようなコメントするからな。ただ菊は上手く乗っての勝利に尽きる分今回も神騎乗がないと実力的には厳しいだろう。