先週4日(木)に行われた第24回
北海道スプリントカップJpnIII(1200m外回り)。昨年2着、今季10歳でのVチャレンジとなった地元
メイショウアイアン(牡・
田中淳司厩舎、
落合玄太騎手56。
父マヤノトップガン)がゴールの瞬間、内で踏ん張る
JRA2頭をハナ差とらえて見事な差し切りVを果たした。地方所属馬、およびホッカイドウ競馬所属馬の同レース優勝は、まだ札幌1000mで行われていた2000年の
オースミダイナー以来(※同レースは2着も
マークオブハートで北海道勢のワンツーフィニッシュ)20年ぶりという快挙だった。
馬齢が“2ケタ”に乗っても前年よりパフォーマンスレベルを上げ、前走サウジアラビアでの国際競走サウジアカップで勝利目前の2着惜敗だった
JRAマテラスカイ(
武豊騎手57)ら強敵2頭を撃破した姿は、まさしく「中年の星」といったところ。優勝インタビューで
田中淳司師は「いかに衰えを出さないような調教していくかが一つのポイントだった」と語り、「納得の仕上げができた」としつつも「
JRA勢が強いので、まさか勝つとまでは」と表現。ホッカイドウ競馬史に名を残す結果を叩き出した管理馬
メイショウアイアンと、愛弟子・
落合玄太騎手の好騎乗をねぎらう言葉が続いた。
地元の10歳馬が強敵
JRA勢を撃破する結果に、レース後、ネット上では非常に多くの驚きや称賛の声が上がっていたが、さらに驚いたのが、主催者から発表された「ホッカイドウ競馬・1競走の発売金額レコード更新」の報せだった。第24回
北海道スプリントカップ(JpnIII)1競走の発売金額が「5億4096万4400円」に達し、従来の記録だった第30回
ブリーダーズゴールドカップJpnIII(
2018年8月16日)競走の 「4億8223万7500円」をなんと5800万円以上も上回り、連れて6月4日(木)の総発売額も10億円を突破した。門別では今季最初のダート
グレード競走を地元の「10」歳馬が勝ち、当日の発売額も今季初めて「10」億を超えるという、なんとも縁起の良い一夜となった。
なお、4日(木)の総発売額を細かく記すと「約10億2960万円」まで伸長。4月15日の今季開幕から開催17日目で「98億2700万円余」にまで伸びてきており、きょう9日(火)の開催が予定通り順調に施行されれば開幕18日目での総発売額「100億円超え」スピード到達となるのは、まず間違いない。
一つの区切りである「100億円」“突破ナイター”となるだろう、きょう9日のメイン12Rは「大湯沼川天然足湯特別」(C1-2~C2-1組/1200m外回り)。7頭の少頭数、しかも出走馬の多くが近走成績不振ということで、今回も揉まれずスムーズに運べそうな
カグラハヤテが人気を集めそうだ。地力的には勝ち負け十分の
オープンアームや
グランロディア、今回船橋から再転入初戦の
フランキーらも上位人気に推されるだろう。発走時刻は20時40分、ぜひ引き続き、オンラインで馬産地日高・ホッカイドウ競馬をお楽しみ下さい!
(文:ひだか応援隊)
2020/6/9 14:35
メインレースは基本、最終レースで中央との交流Gはひとつ前のレースがメインです