【高知優駿予想】 過去3年は地元馬優勢も、今年は大井2勝のアンダーザスターか/NARレース展望

2020年06月14日(日) 11:00 2 4

大井からはアンダーザスターが参戦する(撮影:高橋正和)

 6月14日、高知競馬場でダービーシリーズの一戦、高知優駿(1900m)が行われる。

 2017年より地方全国交流として行われ、今年は大井から1頭、兵庫1頭、佐賀1頭の遠征馬3頭を含む12頭立てで行われる。

 全国交流となって以降の3年は高知勢2勝、佐賀勢1勝。近年、急激に所属馬のレベルが上がっている高知勢が今年も地元の意地を見せるのか、それとも遠征馬がタイトルを獲るのかが注目される。

 今年は大井から参戦のアンダーザスターが主役候補。

 デビュー戦の大井1600mを勝ち、年明けには3歳選抜戦の大井1800mで2勝目を挙げた。その2勝目は逃げて、直線もしっかり粘ってのもの。前走も2番手外から4着とあって、広い大井コースから小回りの高知コースに変わる今回、先行できる脚も魅力だ。

 一方で2走前に中団からレースを進めた時は、内で揉まれたり砂を被っても大きく嫌がったり力む面を見せなかった。6着に敗れたため控える競馬がベストではないにしても、ある程度対応できるのも心強い。

 佐賀から遠征のエアーポケットはこの距離に実績がある。

 今春、1750mと1800m戦で3連勝と力をつけ、重賞でも佐賀皐月賞(1800m)3着、九州ダービー栄城賞(2000m)は2着に食い込んだ。今春、連勝していた頃は少し行きたがる面も見せていたが、徐々に力みが取れてきた印象。初遠征や田中純騎手との初コンビなど未知の部分はあるが、距離実績からも期待したい。

 黒潮皐月賞を制したレインズパワーは前走と同様、約1カ月半の間隔を空けてここに臨む。

 その前走・黒潮皐月賞では馬体重が10kg増えていたことは3歳牝馬としてはプラス材料。門別時代の3勝すべてが1000mで、高知での重賞2勝はともに1400m。それだけに距離が不安だが、地元馬の中では実績が1枚抜けた存在だ。昨年、重賞6勝を挙げた倉兼育康騎手とは高知移籍時からコンビを組み続けており、その点にも期待。

 ゼットシェーン(兵庫)は兵庫デビューの3勝馬。距離実績は1800mの条件戦での2着くらいだが、追い切りでは兵庫ダービー3着のイチライジン相手に動きがかなり良かったと園田で評判に上っている。勝つ時はいつもタイム差なしの僅差ではあるが、全力を出し尽くしての接戦勝利というわけではなさそうな走り方。展開一つで浮上してきそう。

 マイネルヘルツアスJRA時代に芝・ダートでそれぞれ1800mを走り、前走は1800mで勝利。向こう正面からじわっと動き始め、後方から人気馬の気配を感じるとグンと加速して一気に先頭に立って押し切り勝ち。反応の良さが光った。

 高知で活躍したグランシュヴァリエ産駒のリワードアヴァロンは展開が鍵。気分よく自分のペースでレースを運べることがポイントになる馬で、2走前の黒潮皐月賞は逃げられず、内で窮屈な走りとなって3着。今回は外枠が当たった分、気分よく運べそう。

 ダービーのタイトルを手にするのは地元馬か遠征馬か、高知優駿は6月14日高知7R、18時10分発走予定。

(文:大恵陽子)

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  • あかささん

    2020/6/14 14:10

    今年の高知優駿はアンダーザスターの参戦で一気にレベルが上がった。
    それ位の賞金を出してきた高知競馬の英断でもあろう。
    いいレースを期待します。たとえ今年のアンダーザスターに惨敗したとしても
    必ずや高知生え抜きの馬がタイトルを取れる時が来る。
    頑張って欲しい。

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