昨年末、
東京大賞典で見事
モジアナフレイバー・
ノンコノユメの激走を予言したAI予測エンジン『
AlphaTwinkle』。AIならではの膨大なデータ処理によって導き出される予想は斬新かつ期待値が高い。
豪華メンバーの揃った今年の
帝王賞でも、その力は存分に発揮されるはず。
様々な角度から算出された出走馬の各評価を紹介していく。
今回の観点は「コース適性」と「脚質」。
AIは大井2000mで差し馬を重視するため脚質はコース適性に結びつきやすいが、今回のメンバーをどのように見るだろうか?
■
オメガパフュームに弱点が!?
帝王賞への影響は?
AIがコース適性(大井・2000m)におけるナンバーワン評価を出したのが、
オメガパフュームだった。
オメガパフュームといえば昨年の
帝王賞、
東京大賞典覇者でもある実績馬。しかし一方で、フェブラリーSで10着、チャンピオンズCでも5着6着と2年連続で敗れる場面もあった。そこでAIが導き出したのは「
オメガパフュームは左回りが苦手」という説だ。
AIは、弱点のない馬よりも、得意・不得意がある馬が得意条件に出走するタイミングを見計らう傾向にある。今回の舞台は得意の右回りで、まさに狙い目だ。交流重賞実績なども踏まえて、堂々の1位評価となった。
オメガパフュームは脚質でも全体の3番手評価。大井は差し有利なコースであり、差し切り勝ち実績や過去の上がりタイム等から、高いポイントを獲得した。
また、
ルヴァンスレーヴもコース適性で高評価を得た1頭。
こちらはJDDでの差し切り勝ちがあり、「AI好みの勝ち方」だったと言える。
スピードと切れ味ある末脚が求められるコースだけに、
南部杯などマイル戦で実績があるのも好材料となったようだ。
■脚質ナンバーワン評価は、国内無敗の
クリソベリルに。
「脚質」でトップの評価を得たのは、4歳馬
クリソベリル。
こちらはコース適性でも2番手評価と、脚質・コース適性の両面でAIからの信頼を勝ち得た。
なんと言ってもJDDでの走りが影響しているようで、レース展開・着差などから、AIはシンプルにその「強さ」を高く評価した。上述の通りAIは弱点を見せた馬の方が評価を与えやすい傾向にあるが、その傾向を跳ねのける強さだったようだ。
脚質の2番手評価は
チュウワウィザード。
差し有利の大井ではあるが、その自在性の高さが評価された形だ。
人気どころで低評価だったのは、
ワイドファラオ。
特にコース適性は下から2番目で、芝重賞の実績からダート特化型ではないと判断された。
また、マイル実績はあるものの2000m戦が未経験というのはAIからすると大きなマイナスとなった。高い評価を得ていた
ルヴァンスレーヴは過去に2000mでも勝ちきって距離適性を証明しているからこそ、マイル実績がプラス材料になったようだ。
ただ、脚質といえば、枠順の影響が大きいのもポイントの一つ。
枠順発表後にこの評価がどう変わって来るかにも注目したい。
次回は「ローテ」「馬券妙味」を軸に各馬を評価していく。
※本記事内容は6/18時点での出走予定馬をもとに作成しております。
2020/6/22 12:19
右回りのレースの今回にあえて「左回りが苦手」と書く意味は…