【摂津盃予想】父ロードカナロア・母の父ディープインパクトの良血ジンギ、重賞制覇へ/NARレース展望

2020年08月14日(金) 11:00

良血馬ジンギ、菊水賞以来のタイトル奪取なるか(撮影:稲葉訓也)

 8月14日、園田競馬場で重賞・摂津盃(1700m)が行われる。今年で第52回を迎える伝統の一戦。地元馬によるハンデ戦で、トップハンデはタガノジーニアス、ジンギ、ストーンリバーの57kgとなった。

 中心はジンギとタガノジーニアスの2頭。前者は父ロードカナロア、母の父ディープインパクトという良血、後者も半兄はかきつばた記念を制覇したタガノジンガロと、それぞれに期待の高い馬だ。

 その中で上位に据えたのはジンギ。2走前・兵庫大賞典は初めて古馬と重賞での対戦だったが、直線でしっかり伸びてエイシンニシパをクビ差交わしての2着。いきなり力を示した。前走は不良馬場で前が有利な中、タガノジーニアスが動いた後から追いかけて差し切り勝ち。前走より斤量は1kg重たくなるが、57kg自体は今年1月の特別戦で経験し、勝っている。昨春の3歳重賞・菊水賞以来のタイトルを手にするか。

 タガノジーニアスは今回が兵庫再転入3戦目。移籍初戦こそスタートで1馬身近く出遅れ、向正面で早めに動き3着だったが、前走の重賞・名港盃はスタートを決めて重賞初制覇を果たした。「溜めればひと脚を使える馬で、最後の2F、しっかりと脚を使ってくれました」と下原理騎手が話すように、直線半ばまではエイシンニシパが勝つかと思われたところをきっちりと捕らえた。前走がマイナス17kgだったのもほぼ想定内。スタートが不安定な面が気がかりだが、どんな形でも力は示すだろう。

 ヒダルマは昨年のこのレースを勝った後、今年4月まで長く休養に入っていたが、復帰後は月1走ペースでコンスタントに走っている。1400mで11連勝をした馬なだけに、1700mは少し長いかと思われたが、昨年はこなしたし、前走も2着。ただ、それぞれの馬場状態が重と不良とあって、馬場が軽くなった方がいいのかもしれない。

 ストーンリバーは北海道時代に鎌倉記念など重賞2勝。前走の名港盃では道中をロスなく立ち回って2着に食い込んだ。実績からもここでの上位争いもありそう。

 高知から赤岡修次騎手が乗りにくるオオエフォーチュンも展開次第で見せ場があるかもしれない。

 摂津盃は8月14日園田11R、20時00分発走予定。

(文:大恵陽子)

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