史上３頭目となる無敗の三冠馬を目指すコントレイル（牡３歳、栗東・矢作）が１１日、栗東トレセン帰厩後初めて福永を背に調整を行った。角馬場で丹念に体をほぐして坂路へ。しっかりと我慢の利いた走りで、４Ｆ６８秒６-５１秒０-１７秒３を刻んだ。その後はゲート内で駐立の確認。計約４０分間、じっくりと感触を確かめた。

　主戦は「良かったね。落ち着いているし、トモの入りが良くなって、身のこなしがさらに良くなった。うまく成長を促してくれたね」と感謝する。「坂路に向かうところでうるさい時はあったけど、それ以外は落ち着いて歩けていたし、オンとオフも切り替えられていた。心身ともにいい状態」と手応えを口にした。

　見届けた矢作師は「レース週はこの馬のパターンで単走、馬なりでやるので、１週前は祐一を乗せてしっかりと併せ馬でやります」と今後の予定を明かす。

　鞍上は「どうかと思って乗ったけど、楽しかった。そんなに太め感もないし、いい状態。息ができれば問題ないと思う」とキッパリ。始動戦の神戸新聞杯（９月２７日・中京）に向け、着々と準備を整えていくだけだ。