【勝負の分かれ目 朝日杯FS】グレナディアガーズが、ライバルの決め手を凌駕するスピードで頂点に

2020年12月20日(日) 17:45 9 14

2歳コースレコードの1分32秒3で駆け抜けたグレナディアガーズ

 クリストフ・ルメールモントライゼが大逃げを打ち、5、6馬身のリードを保ったまま4コーナーを回り、直線に向いた。

 川田将雅が乗るグレナディアガーズは、序盤から余裕たっぷりの手応えでじわっと先団に取りつき、4コーナーを回りながら2番手のブルースピリットの外に並びかけた。

 川田はこう振り返る。

「多少性格が難しい馬なので、気分を害さず、気持ちよく走れる競馬をイメージしていました。リズムよく、よく我慢してくれて、いい内容で走ってくれました」

 ラスト400m地点で逃げるモントライゼを3馬身ほどの射程にとらえた。そして、ラスト200m地点の手前で、川田は左ステッキでゴーサインを送った。

「後ろを待つよりは、前をつかまえに行きすぎずにつかまえに行くほうを選択しました」と川田。

 一方、横山典弘ステラヴェローチェは、道中は中団馬群のなかを進み、3、4コーナーではコースロスのない内を回った。前が詰まるような不利はなかったが、先行して抜け出しを狙うグレナディアガーズとは、直線入口で3、4馬身の差があった。

 そこから外に持ち出すかに見えたが、福永祐一レッドベルオーブがすぐ外にいたため、内に進路を切り換えた。前2走が稍重と不良で、良馬場での競馬が初めてだっただけに高速決着に対応できるか不安視する向きもあったが、馬群を縫うように鋭く伸びる。

 ラスト100m付近で前が完全にクリアになったときは突き抜けるかとも思われたが、先に抜け出したグレナディアガーズも止まらない。

 グレナディアガーズステラヴェローチェの猛追を3/4馬身差で退け、先頭でゴールを駆け抜けた。勝ちタイムは2歳コースレコードの1分32秒3。

 川田はこう言う。

「最後までしっかりと自分の能力を出し切ってくれました。ポテンシャルの高さは間違いないです」

 時計の速い馬場も味方して、グレナディアガーズのスピードが、ステラヴェローチェの決め手を上回る結果となった。

 ステラヴェローチェから1馬身半遅れた3着はレッドベルオーブ。こちらも完璧に立ち回ったが、上位2頭には及ばなかった。

(文:島田明宏)

関連情報

みんなのコメント

9
フィルタ

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・報告・コメント非表示の使い方
  • 非表示・報告をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 非表示・報告をクリックし「このコメントを通報する」を選択することで運営会社に申告できます。
  • ※報告内容について、削除等の処置をお約束するものではありません。確認を行った結果、違反が認められない場合は削除などの措置は行わない場合もあります。なお、報告に対する個別の回答は行っておりません。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。
  • コマキラブキセキさん

    2020/12/20 18:03

    なんか記事がいつもよりわかりやすい、入ってくるなと思ったら島田さんだった。

  • 暴力ダメさん

    2020/12/20 19:22

    良馬場であの脚が確認できたステラヴェローチェが今後楽しみですね
    それにしても時計が速過ぎますね

  • さん

    2020/12/20 18:00

    前の3頭の力が違う感じでしたね。
    ただ、二、三着は最後差を詰めてるので勝ち馬の決め手はまだ信用すべきか悩むところ。

  • ゲストさん

    2020/12/20 18:32

    3連単有難う。

  • ゲストさん

    2020/12/20 19:59

    フランケルといい、アメリカンファラオといい、キングマンといい、海外の種牡馬って凄いんだなと思ったね。まず勝率が凄いでしょ。

新着ニュース

競輪を手軽に楽しもう!netkeirin

ランキング

ニュースを探す