関西の若武者・西村淳也騎手（２１）＝栗東・フリー＝が絶好調だ。先週は土日の新潟で６勝の固め撃ち。全国リーディング７位にジャンプアップした。

　ここまで既にキャリアハイペースの３０勝。さらにギベオンと挑んだ金鯱賞では、デアリングタクトを破る大金星で重賞初制覇を飾るなど存在感を発揮している。「いつも通りですよ。いい馬に乗せてもらっていて、期待に応えられたなという感じです」と控えめだが、「一つ重賞を勝って、階段を上ったなという感じはありますね」と成長ぶりを着実に感じ取っている。

　今週は土曜は中京、日曜は新潟で重賞に騎乗。特に土曜中京の京都新聞杯のヴェローチェオロは、ここを勝つとダービーの夢舞台が視界に入る。「前走と同じ左回りですし、坂があるのは一層いいこと。ダービーは名誉あるレースなので乗りたいですね」と力強い。今秋には２度目のフランス武者修行を予定している。「より多く勝ちたいですし、もっと技術も向上させたい」と上昇志向にあふれるホープが、今週もその勢いを加速させていく。（デイリースポーツ・山本裕貴）