東京GI5連戦もいよいよ最終戦。第71回
安田記念(6日=芝1600メートル)は、先の
日本ダービーを◎○△(3連単5万8980円)的中の新VU作戦・明石尚典記者に任せるのが賢明か。確たるラップ理論からここも断然人気馬
グランアレグリアに反旗を翻し、◎
シュネルマイスターで勝負だ。
2400メートルを走り切って、その差はわずかに約10センチ。
シャフリヤールと
エフフォーリアの大接戦に視線が集中した今年の
日本ダービーだが、コンマ2秒差の4着に入線したのは勝ち馬と同じ
毎日杯組の
グレートマジシャン。これで阪神芝1800メートル1分46秒5以内ホルダーは、08年の
ディープスカイを皮切りにダービーで1、7、1、3、1、3、5、5、1、4着。頂上決戦の◎を決める
エビデンスとして、図らずもその有効性が見事に証明された格好だ。数字だけでは測れないのが競馬なら、数字だけで測れてしまうケースがあるのもまた競馬。阪神芝1800メートル1分46秒5以内の持ち時計=ダービー好走間違いなし。今後も覚えておいて損のない“法則”ではあるだろう。
今週は5週連続となる東京GIシリーズのフィナーレを飾る
安田記念。ダービー的中のいいリズムを保ったまま、ここもあっさり突破といきたいところだが…。もはや“絶対女王”の名をほしいままにする
グランアレグリアがスタンバイとなれば、むやみやたらに逆らう必要はない? それでも人気一極集中なら、あえてひねってみたくなるのが当欄の悪い癖。ここは未知の魅力にかけて、◎
シュネルマイスターで女王に挑戦状を叩きつけてみたい。
GIホースの称号を手にした前走の
NHKマイルCは、自身前後3ハロン34秒8→34秒0=68秒8→東京マイル1分31秒6。良と稍重の差こそあれ、昨年の
安田記念の
グランアレグリアの35秒2→33秒7=68秒9→1分31秒6と互角の数字を叩き出しているとなれば、キャリアの浅い3歳といえども能力の裏付けはバッチリと判断できる。
あとは古馬との混合戦でワンランク上のペースに対応できるか否かだが、
NHKマイルCのレースラップ4分割は22秒4→22秒9→23秒0→23秒3。前半で22秒台が連続する激流の中でも、後半の落差をわずか0秒3に抑えているのは見逃せないポイントだ。昨年の
安田記念の4分割ラップは23秒0→22秒7→23秒0→22秒9。これなら、前半のラップひとつで圏内突入があっても何の不思議もない。
目下の東京の馬場レベルからはじき出した想定Vタイムは、ズバリ1分31秒0前後。斤量57キロ→54キロでコンマ6秒(1キロ=0秒2)走破時計を詰められると考えれば、これぐらいの時計で十分に走れる計算が立つ。既成勢力の高い壁を打ち破るのは、若い世代の勢いと行動力。歴史の必然ともいうべき“法則”に今回は一票を投じてみたい。
(明石尚典)
2021/6/3 18:05
稍重馬場だった去年の安田記念のタイムと比較して何の意味があるのだろうかと思う。