1日のメイン(最終)12Rは
JRA協会協賛スタリオン・プレミアムシリーズのオープン特別「
ハービンジャー・プレミアム/A1級・1800m外回り」。前走、伝統の古馬中距離重賞「
赤レンガ記念H2/2000m外回り」で、単勝1.2倍の圧倒的1番人気に推されていた昨年の
道営記念馬
クインズサターン以下を完封した
リンノレジェンドが出走してきたことで、全国から注目される一戦となりそうです。
その
リンノレジェンドは、管理する
林和弘調教師が常々口にしている通り「逃げずとも、2、3番手で競馬はできる馬なんだけど、とにかく自分のリズムで気分良く走れるかどうかに尽きる」という馬。例えば、他馬が刻むペースに無理に合わせようとすると気分を損ねてしまったり、非常に難しいところがあるというわけで、対戦相手に合わせることなく、また乱されることなくリズムよく走ってもらいたいというのが陣営の願いということになります。
ただ競馬は、常に相手がいるもの。前走は、他馬がマークする主な相手が単勝1.2倍ながら後方で脚を溜めるタイプの
クインズサターンだったことで、道中、他馬は後ろに居る
クインズサターンにも気を配りながらの追走となり、結果ハナ切ってマイペースで進めた
リンノレジェンドが完勝できる流れに持ち込めた点が大きかったでしょう。
しかし今回は、重賞を逃げ切った後のオープン特別でもあり、他の有力馬のマークが先行する自らに向くことになるはず。その辺りは当然、目下リーディング首位独走の
石川倭騎手も考えるわけで、今回、陣営に乗り方を任されるであろう同騎手が、どのようにシミュレーションしてどんな乗り方をチョイスするのか、非常に興味深いところです。
5月の
JRA東京・是政特別(ダート2100m)を勝って即、門別に転入してきた
サンビュートの走りも非常に注目されるところ。4歳のセン馬ですが、2勝クラスをわずか2戦でパスして今後の伸びしろもありそうにもかかわらず、
JRA続戦でなく敢えて門別に転入してきたところに、関係者の“野望”みたいなものを感じ取る向きもお在りかと。オーナー・所属厩舎・鞍上の“組合せ”が表現するものは「大目標=
道営記念制覇」ということなのか、どうなのか。兎にも角にも、目が離せない門別転入初戦です。
今春転入から重賞を2戦(
コスモバルク記念H2、
赤レンガ記念H2)して2着→3着と好走続く
テーオーフォース、差し脚が活きる流れになれば台頭してくる
ステージインパクトや
クラキングスらの走りにも注目したいところ。
門別12R(
ハービンジャー・プレミアム)の発走は20時35分です。お楽しみに!
(文:ひだか応援隊)
2021/7/1 12:12
全国から注目される一戦とは、なんと大袈裟な。