母はクイーンC勝ち馬、アドマイヤラヴィが武豊騎手でデビュー/関西馬メイクデビュー情報

2021年09月06日(月) 18:00

今週デビュー予定のアドマイヤラヴィ(写真奥、9月1日撮影:井内利彰)

 今週から中山、阪神の開催が始まり、いよいよ秋競馬。夏開催でもPOGで注目されるような馬たちが続々とデビューしていたので、この開催では出走頭数が落ち着くと想定していたが、どうやら5回中京開催にも良血馬が続々と登場しそう。

 開幕週、下記で紹介できなかったところでは、デビューから3連勝でクイーンCを制したキャットコイン(父ステイゴールド)の二番仔マンクスホップ(栗東・松永幹夫厩舎)が、中京芝1600m(牝)を松山弘平騎手。母系に凱旋門賞Zarkava(父Zamindar)がいるレプリューム(栗東・池添学厩舎)が、中京芝2000mを鮫島克駿騎手など。

【9月11日(土) 中京芝1600m(牝)】

アドマイヤラヴィ(牝、父ロードカナロア母アドマイヤミヤビ、栗東・友道康夫厩舎)

 友道康夫厩舎で管理された母アドマイヤミヤビは2017年クイーンCで重賞を制し、桜花賞で2番人気の支持を受けるも12着惨敗。その後のオークスでは3着と巻き返し、秋のGIに向けて調整が進められていたが、左前浅屈腱炎のため、現役を引退した。その初仔が本馬となる。

 本馬について「性格は母に似て素直。新潟開催を使う予定で調整してきましたが、走る気持ちに対して、体がついてきていない状態だったので、1ヶ月じっくり乗り込みました。今ではしっかり動くようになってきましたね」と友道康夫調教師。鞍上は武豊騎手が予定されている。

【9月11日(土) 中京芝1400m】

リゴレット(牝、父ドレフォン母プリンセスカメリア、栗東・羽月友彦厩舎)

 半兄にデビューから3連勝で朝日杯FSを制したアルフレード(父シンボリクリスエス)がおり、父は新種牡馬ドレフォンジオグリフが先週の札幌2歳Sで産駒重賞初制覇と、今週のデビュー組でも間違いなく注目を集める1頭。

 先週の新潟芝1400mを除外になって、1週スライドする形となるが、先週のCWでの併せ馬が圧巻。3頭併せを内から追走する形だったが、最後の直線は手前を替えてから外2頭が止まって見えるくらい、一瞬で抜け出してくる。2週前追い切りがさほど目立つ動きではなかっただけに、1週でこれだけ違うものかと驚かされたくらい。今週の最終追い切りも要注目。鞍上は松山弘平騎手が予定されている。

【9月12日(日) 中京ダート1800m】

グレッチャー(牡、父ラニ母レッドスレッド、栗東・安田隆行厩舎)

 おじにJCダート(現チャンピオンズC)を連覇など、ダートGIで4勝を挙げたトランセンド(父ワイルドラッシュ)がいる血統で、父は米三冠レースに出走した新種牡馬ラニ。ということで、父も母もノースヒルズにゆかりのある血統。

 本馬は8月4日に大山ヒルズから栗東へ入厩。8月12日にゲート試験に合格した後も在厩調整されており、8月25日の坂路では4F51.8秒の時計をマーク。9月2日にはCWで追い切られて、古馬2勝クラスを追走して、きっちりと先着する動きを見せた。

【9月12日(日) 中京芝2000m】

ピエドラデルーナ(牝、父キタサンブラック母スイープトウショウ、栗東・清水久詞厩舎)

 母は2005年宝塚記念など、GIで3勝を挙げたスイープトウショウ(父エンドスウィープ)。半姉には芝で2勝を挙げ、今週の紫苑Sに特別登録しているクリーンスイープ(父ドゥラメンテ)がいる。

 本馬はノーザンF早来からノーザンF天栄を経由し、4月1日にノーザンFしがらきから栗東へ入厩。4月9日にはゲート試験を合格し、その後はしがらきへ戻って調整が進められていた。8月17日に再入厩した後も順調に追い切りを進めており、9月1日のCWで6F80.5秒の好時計をマーク。併せた相手(新馬)を追走して、大きく突き放しての先着だった。鞍上は松山弘平騎手が予定されている。

(取材・文:井内利彰)

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