いわゆる“
皐月賞開催”の中山が終わり、今週からは
オークス、ダービーを総決算とする東京開催の開幕。その先陣を務める
フローラステークスは、
桜花賞に仕上げが間に合わなかった馬や、距離的なものも含めて
桜花賞を あえてパスした馬たちの戦いとなります。
近年は重賞勝ち馬や
桜花賞好走馬の参戦も めっきりと減ってしまい、レベルが落ちたと見られがちな重賞ではありますが、むしろ近年になってから“次走
オークス”での好走が目立っています。何を隠そう、
フローラS勝ち馬の“次走
オークス”での複勝率は40%を軽く超えているのです。
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フローラS勝ち馬の、次走
オークス成績
2003年
シンコールビー 9人気3着
2004年
メイショウオスカル 9人気13着
2005年
ディアデラノビア 3人気3着
2006年
ヤマトマリオン 9人気13着
2007年
ベッラレイア 1人気2着
2008年
レッドアゲート 2人気6着
2009年
ディアジーナ 3人気5着
2010年
サンテミリオン 5人気1着
2011年
バウンシーチューン 5人気17着
2012年
ミッドサマーフェア 1人気13着
2013年
デニムアンドルビー 1人気3着
2014年
サングレアル 4人気7着
2015年
シングウィズジョイ 9人気17着
2016年
チェッキーノ 2人気2着
2017年
モズカッチャン 6人気2着
2018年
サトノワルキューレ 3人気6着
2019年
ウィクトーリア 6人気4着
2020年
ウインマリリン 7人気2着
2021年
クールキャット 6人気14着
※東京競馬場 馬場改修の2003年以降。
19戦【1-4-3-11】複勝率42% 複勝回収153%
開催場所が中山から東京に替わる週ということで、東京が得意(そう)な馬が人気を集める傾向にある
フローラSですが、過去のレース傾向を見ると、どうやら そこが大きな落とし穴になっているのではないかと思われます。
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フローラS出走馬、東京競馬場に勝ち鞍を持つ馬の成績
東京勝鞍有 85戦【 2- 7- 8- 68】勝率2% 単勝回収 18%
東京勝鞍無 244戦【17-12-11-204】勝率7% 単勝回収133%
合計数値 329戦【19-19-19-272】勝率6% 単勝回収103%
※東京競馬場 馬場改修の2003年以降。
2着、3着は別として、東京が得意(そう)な馬は 勝ち馬候補から真っ先に消すべきなのかも知れません。過去にも数多くの1番人気馬が敗れており、今年は
ラスールが“東京競馬場2勝”を理由に人気を集めそうな気配。この馬の取捨が大きなポイントになってくるところでしょう。
では逆に、どんな馬が
フローラSで好成績を残せているのでしょうか。多種多様なデータを洗いなおしてみたのですが、結局は 単純に“2勝馬”を買えば良いのではないかという結論に たどり着くことになりました。
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フローラS出走馬、勝ち数別成績
2勝以上 90戦【12- 9- 6- 63】勝率23% 単勝回収122%
1勝以下 239戦【 7-10-13-209】勝率 3% 単勝回収 96%
合計 329戦【19-19-19-272】勝率 6% 単勝回収103%
※東京競馬場 馬場改修の2003年以降。
“1勝馬”は 2003年に11戦1勝で
フローラSに臨み、単勝165.4倍でのハナ差勝ちを決めた2003年
シンコールビーが回収率を跳ね上げているのですが、それを除くと勝率3%の単勝回収27%という成績。
何度か負けている実績馬よりも、
オークスへ向けて未知の魅力に期待したい という心理も働いているのでしょう。そういった面も相まって、逆に2勝馬をアタマに狙うのが
フローラSの効率的な馬券方針。あとは ここから、もうひとつ。
フローラS攻略の秘した“最大要素”を追加することにより予想結論は完成ということになります。
闇雲にデータだけを見るのではなく、まずは仮説を立てて、そこから裏付けとしてのデータ・リサーチ。
ウマい馬券では、ここから更に踏み込んで
フローラSを解析していきます。印ではなく『着眼点の提案』と『面倒な集計の代行』を職責と掲げる、岡村信将の最終結論に ぜひご注目ください。
(文・岡村信将)
2022/4/23 9:59
これだけ明確に差が出るのは興味深いな……